Barclays社:仮想通貨保有者の数が飽和状態に近づきビットコインバブルは弾ける

Barclays社の報告
Barclays社は、ビットコインの価格が以前の最高値まで回復する可能性が低いことを報告しました。
実際のビットコインの浸透率
一方で、ビットコインや仮想資産に投資している人の数は、未だ世界中の人々の中でも極一部とされており、今後も”潜在的買い手”が多く存在している可能性も挙げられています。さらに、”ネットワーク効果”によって、使用者が増えれば増えるほど、その内在的価値も上昇するとも考えられています。

ビットコインバブルが弾ける

Barclays社は、「ビットコイン(BTC)価格のバブルが弾け、もう将来的に価格が回復することはないのではないか。」と主張しています。

4月10日に顧客への報告で、Joseph Abate氏によって率いられているBarclays社のアナリストは、ビットコイン及び、いわゆる仮想資産の価格バブルという、資産保有を望む人間の減少が加速することは、病気の感染が拡大し、(感染者が増えることで飽和状態に近づき)結果的に感染の勢いがなくなるまでの過程に非常に似通っていることを主張しました。

その報告によると、

「ある特定の資産所有者が増えるにつれて、その特定の資産を買おうとする潜在的買い手の数は減っていき、逆に、その特定の資産を売ろうとする潜在的売り手の数は増えていく。」

「最終的に”価格の均衡”を引き起こした後、偶発的な価格の下落が過度の供給量に繋がり、買い手に対する売り手の比率を押し上げることになるため、価格が下落していくでしょう。」

「そして、劇的に価格が下落するにつれて、さらなる投機的売り圧力が引き起こされると予想しています。」

と記述されています。

先進国においてのビットコインや、その他の仮想資産の認知度は国際的にも認められていますが、一部アナリストは、以下のように主張しています。

「12月の高値から-65%下落したビットコイン価格は、以前のような弱気市場からの価格回復は見込めないのではないか。」

「仮想通貨におけるピークはすでに過去にあり、バブルはすでに終了している。」

これは、彼らが、BTCなどに投資経験がない投資家の絶対数が、以前よりも少なくなってきているという根拠から成り立っています。

このような情報は噂レベルで拡散されており、恐怖(FOMO/Fear of missing out)を感じている投資家で、現在の相場成り立っている恐れがあると指摘しています。

しかしその一方で、関連データによると、現時点では世界人口の中でも極少数の人々しか仮想資産に投資していません。

特に銀行業や、基本的金融サービスが十分に行き渡っていない「発展途上国」では、仮想資産がより魅力的であると考えられているものの、未だその資産への投資比率は低いようです。

さらに、”ネットワーク効果(※1)”の現象として、ビットコインを使用する人々が増えるにつれ、その内在する価値は高くなり、市場が不安定な際にもビットコイン価格を支える事に繋がると考えられています。

ネットワーク効果とは

いわゆる「メトカーフの法則(Metcalfe’s law)。

通信ネットワークに関する法則で「ネットワーク通信の価値は、接続されているシステムのユーザ数の二乗に比例する」というもの。デジタルアセットである仮想通貨は、ゴールド(金)とは異なり、関連アプリなどの市場拡大も見込める。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

Bitcoin Price Bubble Pops as Investors Develop Immunity to ‘Infection’, Barclays Claims

Apr 10, 2018 by Josiah Wilmoth

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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