米取引所クラーケン、仮想通貨FLOWのステーキングが750億円超え──背景にNFTブームも

ステーキングに集中

米暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケンは、dAppsゲームなどのコンテンツ向けブロックチェーンである、FlowのネイティブトークンFLOWのステーキング金額が、7億2,500万ドル(約780億円)を突破したことを明かした。

トークン枚数にして2,000万枚以上がステークされているという。CoinMarketCapによると、FLOWの現在の時価総額は10億2,900万ドル(約1,100億円)ほどになる。

また、市場で流通しているのは約3,000万FLOWであるため、ステーキングされた分はその約66%を占めている。

FLOWはトークンセールで資金調達を行っているが、購入されたFLOWトークンについては、1年間のロックアップ期間が設定されており、その間売却等を行うことができない。

Krakenでプロダクト部門のVPを務めるJeremy Welch氏は「FLOWは、盛り上がりを見せるNFTへのエクスポージャーを得る主要な方法になっている」とプレスリリースで指摘した。

Flowを開発したDapper Labsは、NFTを世に広めたきっかけの一つともいえるブロックチェーンゲーム「CryptoKitties」を生み出したことで知られる。

また、最近では米NBAとコラボしたゲーム、NBA Top Shotが人気を得ており、NBA Top Shotではバスケットボール選手のプレイ動画などがNFT化されている。

関連:FlowチェーンのNFTゲーム「NBA Top Shot」レアカードパック即完売も、課題浮き彫りに

なお、FLOWは米国、カナダの居住者がKraken上での取引は出来ないにも関わらず、盛んに取引が行われており、今週には1日で5,000万ドル(約540億円)近くの出来高が記録されたという。Krakenによると、特に西ヨーロッパで人気が顕著とのことだ。

ほかにも、デリバティブ取引所FTXがFLOWの無期限先物を提供し始めた事例がある。

関連:非代替性トークンNFTとは|主な特徴と将来性を解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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