新曲を保有できるのは世界で一人、グラミー賞アーティスト「The Weeknd」がNFTを販売へ

新曲をNFTでリリースへ

グラミー賞をこれまで3回受賞しているアーティストのザ・ウィークエンド(The Weeknd)が、NFT(非代替性トークン)による新曲をリリースすると計画。

Abel Tesfaye氏(The Weeknd)は、プレスリリースで旧態依然とした音楽ビジネスをブロックチェーンが「民主化する」とコメントしている。

日本時間で4日の午前3時(EST:3日の午後2時)に、作品のオークションがNFTマーケットプレイスのNiftyGateway上で開かれる予定だ。

NFTは絵画や音楽などを含めたあらゆるデジタルアートに使用でき、複製の容易なデジタルにおいても真の所有権の証明が可能となる。

Nifty上では、音楽とStrangeloop Studiosによる映像などから構成された8つの作品が出品される予定だ。このうち5つは、個数が限定された曲やアートワークの販売になる。

残りの3つはそれぞれのビジュアルアートワークと共に未リリースの新曲のクリップがフィルター加工されたものになっている。この3つは期間中、無制限で購入することが可能だという。

また、個数の限定された5つの作品の一つは、新曲のフルバージョンが含まれ、こちらは1点しかない作品になっている。なおこの新曲については、他のプラットフォームなどではリリースされないとのことで、オークションの勝者がその曲の唯一の保有者となる。

NFTのプレスリリースで、Abel Tesfaye氏(The Weeknd)は以下のようにコメントした。

ブロックチェーンは、ゲートキーパーによって常に閉ざされてきた業界を民主化しようとしている。私は常にファンのために革新し、この古い音楽ビジネスを変える方法を探してきたし、NFTの形を通して、これまで以上にクリエイターが見られ、聴かれるようになるのは心からワクワクする。

オークションでどの程度の値段が付くかは不透明なものの、NFTではデジタルアーティストのBeeple氏による作品が日本円にして75億円で落札された例がある。

また、最近では現代美術家の村上隆氏が、NFTのアート作品を出品したことでも話題となった。計108作品を出品予定だとしている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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