トロン:約1.8億円相当のエアードロップ実施|メインネットは6月予定
- トロンのAirdrop
- トロンは、3000万TRXトークンのAirdropを発表し、総額$160万(約1.7億円)相当のトークンを配布することで注目を集めています。そのAirdropは、自身のウォレットに1ETH以上を保有するイーサリアム所有者に対し、10~100TRXがランダムに配布され、イーサリアムコミュニティへの感謝及び、宣伝の意味合いが込められています。
- トロンのERC20からの離脱
- トロンは、ERC20トークンとしてイーサリアムネットワーク上で発行されましたが、その直面した限界や、問題を回避するため、2018年6月中旬にメインネットを構築し、独立することを計画しています。そのトークンの変換は、各取扱取引所にて行われ、”Super Representative”という新しい簿記方式も取り入れられる予定です。
イーサリアム所有者への善意の姿勢
トロンは、ERC20トークンとしてイーサリアムネットワーク上で発行されましたが、2018年6月中旬にメインネットを構築し、独立を計画しています。
現在、5月31日に向けてテストネットの構築が進められており、ここ数週間でのトロンの価格のパフォーマンスは好調だと言えます。
3月には、仮想通貨全体が落ち込み、40%もの市場縮小を記録したものの、TRXは、アルトコインの中でも最も良いパフォーマンスを見せた通貨の一つとなりました。
発表された3000万TRXトークン(現在の価格で約1.8億円)のエアードロップは、ERC20の段階でサポートを受けたイーサリアムコミュニティに対し、感謝の気持ちとして配布されるようです。
さらに、もう一つの目的として、イーサリアムコミュニティに属する人々に対し、トロンネットワークの宣伝の意味も含まれています。
しかし、Tron foundationは、mediumの投稿で以下のように批評しました。
イーサリアムはトロンの初期段階において無くてはならない存在でした。
よって、感謝の敬意を示し、airdropを行うことを決めました。
しかし、イーサリアムプラットフォームの使用において、私達は多くの問題や限界に直面しました。
私達は、それらの問題を解決するために、イーサリアムネットワークから独立するのです。
2018年1月1日以降でパブリックレジャーに1ETH以上を所有している人達を対象に、10~100トークンのTRXがランダムに配布されます。
現在の価格換算からすると、$160万(約1.8億円)相当のairdropが行われる予定です。
ERC20からの独立に対するよくある質問及び展望
4月23日にトロンのチームは、独自のネットワークへの移行に関する質問への回答を行いました。
取引所での移行に関して、取引所が迅速に移行を行えなかったとしても、ユーザー達は損失を被らないようにすることを保証しました。
取引所での移行をサポートする理由については、以下のように述べられています。
Tron Foundationは、ユーザー達の資産の安全を第一に考え、TRXの変換を取引所のみにおいて行う方針を固めました。
そうすることで、彼らは、一般ユーザー達がある一定期間内のマッピングスナップショットモードを適応出来なかったために資産を失うリスクを避けようと考えています。
新しい簿記方式である“Super Representative”も公開取引データ検証プロトコルとして説明されています。
トロンユーザー達は、27人のSuper Representativeを選出する投票システムが設置される予定です。
現時点までに、1000億トークンものトロンが発行され、650億トークンが市場に出回っており、2021年以前に新しくトロンが発行されることはないと主張されています。
さらに、取引スピードの向上や、2018年の展望なども語られました。
メインネットワークの公開は、2018年の第2四半期に行われる予定で、パフォーマンス及び、セキュリティテスト、TPOSの向上に焦点を当てていくとされています。
第3四半期では、第三者機関のアプリへの接続可能な高性能のスマートコントラクト仮想マシンや、効率化されたP2Pネットワークの提供などを含む、安定し、信頼性の置けるシステムレベルでのサポートを追求していく方針です。
最終の第4四半期では、クロスチェーンコミュニケーション及び、個人情報保護に重きが置かれる予定です。
Tron Announces 30M TRX Airdrop and Clarifies ERC20 Migration
Apr 23, 2018 by MARTIN YOUNG
参考記事はこちらから
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します