資産の5%をビットコインへ 伝説の投資家ポール・チューダー・ジョーンズが示唆

ジョーンズ氏がコメント

米国の著名投資家で伝説のヘッジファンドマネージャーでもあるポール・チューダー・ジョーンズ氏は15日未明、仮想通貨ビットコインがポートフォリオの分散化に有効だと見ており、個人資産の5%をBTCに充てている可能性を示唆した。

米CNBCのインタビューでの発言。ジョーンズ氏は、「ビットコインは数学だ。数学は数千年以上利用されており、今後もずっと使われていくもの。私はビットコインのような、信頼できるものに投資することが好きだ」とコメントしている。

具体的な%に言及したのは、現在の相場環境下におけるポートフォリオについて問われた質問で、ゴールド(金)に5%、ビットコイン(BTC)に5%、現金に5%、コモディティに5%、そして残りの80%は今週の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を踏まえて考えるとコメントしたためだ。

ジョーズ氏の個人資産は約7,700億円に相当すると言われる。以前言及していた1%〜2%のアロケーションからビットコインの投資比率を増やしているかは今回明らかにならなかった。

ジョーンズ氏は、2020年5月にポートフォリオの1%から2%をビットコインに投資していることに言及した経緯があり、2020-21年にかけて機関投資家の相次ぐ参入に繋がる重要なターニングポイントにもなった。同氏が率い大型ヘッジファンド「Tudor Investment Corporation」については、SECに提出された書類から、Coinbase CustodyやBakkt Trust、Tagomi Trading社といった仮想通貨カストディサービスが「保管企業」の一覧に含まれたことが確認されており、CMEのビットコイン関連の取引を行っていることが推測されている。

当初、ジョーンズ氏はコロナ下の金融政策がインフレの引き金となることを懸念し、発行上限が設けられたビットコインに関心を向けている。今後の政策金利やマクロ経済がどのように自身の投資戦略率に影響するか、新たな注目も集まる。

FOMCについて

来週は目玉材料の米連邦公開市場委員会(FOMC)を15日〜16日に控えている。足元の米国の失業率がFOMCの年末目標から程遠いことに鑑みれば、政策据え置きの公算は高い一方で、注目されるのは、夏のジャクソンホールや来年2月に迫るパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の任期が着々と迫る中で、政策正常化に向けた地ならしを初めてくるか否かだろう。特にテーパリング開始時期の議論が具体性を帯びてくるかに注目したい。

関連:方向感欠けるビットコイン、来週のFOMCで注目すべきテーマとは?:bitbank寄稿の仮想通貨週次市況

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