はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

チューダー・ジョーンズ率いるヘッジファンド、ビットコインの現物に投資か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

著名投資ファンド、カストディ利用が判明

米国の著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏の大型ファンドがコインベースやTagomi、Bakktなどの暗号資産(仮想通貨)カストディを利用していることがわかった。米SEC(証券取引委員会)に提出した書類から判明した。

ポール・チューダー・ジョーンズ氏は総額5兆円(4450億ドル)の大型ヘッジファンド「Tudor Investment Corporation」を率いる著名投資家。1987年の世界的な株価の大暴落「ブラックマンデー」を予測した経緯があり、20年5月にビットコイン保有を明かした際には、機関投資家による仮想通貨投資のハードルを下げるきっかけになっていた。

20年5月には米CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物の購入が報道されたほか、ポートフォリオの1%から2%をビットコインに投資したことを語ったジョーンズ氏だったが、現物保有か先物としての投資かは定かではなかった。

しかし3月末に、Tudor Investment CorporationがSECに提出した書類では、保管企業の一覧では仮想通貨カストディのCoinbase CustodyやBakkt Trust、またTagomi Trading社などの名が連なる。3社は全て機関投資家向けのカストディ事業を提供しており、Tagomi社は20年5月にコインベースにより買収されていた。

関連:米コインベース、大手仮想通貨ブローカー「Tagomi」を買収 機関投資家向けサービスを拡充

なおSECに提出された書類の中では上記の企業にどれほどのビットコインや仮想通貨が預け入れされているかは記されていないものの、上述したカストディ企業を介してビットコインを保有している模様だ。

チューダー・ジョーンズ氏がビットコインに注目する理由

昨年5月にビットコインへの投資を明らかにした際、チューダー・ジョーンズ氏は「ビットコインの発効上限が希少性に繋がる」と説明し、世界的にも数多くの資産がある中で唯一明確な発行量の上限が定められている点に着目したと発言。

さらにビットコインの総利益(GMI)が70年代の金(ゴールド)を彷彿させた一方で、同じ価値の保存手段である金とは違い、送金が容易である点からは「お金に近い存在」とも言及していた。

既存の金融業界からも高く評価されているチューダー・ジョーンズ氏がビットコインへの投資を公表したことで、他の金融企業もビットコインをはじめとする仮想通貨への投資を堂々と発表できる土壌が築かれたと指摘する見解が多い。

2020年にはその後、同じく著名投資家のスタンレー・ドラッケンミラー氏やビル・ミラー氏などがビットコインに投資したほか、米上場企業のマイクロストラテジー社やSquare社が企業の財務資産としてビットコイン保有を表明。仮想通貨市場の認知度向上と共に、ダーティだったイメージの払拭につながり、ゴールドマンサックスやモルガン・スタンレーなどの機関投資家の参入が増える2021年に至る。

関連:ビットコイン関連サービスに続々参入、注目の「機関投資家」動向まとめ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETH年末1万ドル予想やマルチ資産ETFがXRPやSOLに投資拡大など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
今週のビットコインは反落推移、FRB慎重姿勢で利下げ観測後退|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン相場は上昇から一転反落し1650万円台で推移。クジラのETH売却や利下げ観測後退が影響。CME先物の窓埋め後も失速し、9月安値に接近。米政府閉鎖リスクがBTCに与える影響をビットバンクのアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨|金持ち父さん著者のBTC・ETH保有に高い関心
今週は、金持ち父さん貧乏父さん著者のロバート・キヨサキ氏の仮想通貨ビットコイン・イーサリアム保有、アーサー・ヘイズ氏の市場展望、バイナンス共同創設者CZ氏の対談に関する記事が最も関心を集めた。
09/27 土曜日
13:35
米サイバーホーネット、S&P500指数とXRP・SOL・ETH連動のETF承認を申請
米投資運用会社サイバーホーネットが米SECに仮想通貨とS&P500指数を75対25の比率で組み合わせた3つのETFを申請したことが明らかになった。
13:30
メタマスクトークンの可能性は?注目理由やリスクをわかりやすく解説
メタマスクのエアドロップは? メタマスク(MetaMask)の独自トークン(仮称:MASK)について、開発会社Consensysのジョセフ・ルービンCEOがインタビューで「予想…
11:35
日本、アジア太平洋地域でXRP市場の成長率トップに チェイナリシス報告
チェイナリシスの調査によると日本の仮想通貨市場がアジア太平洋地域において成長率で首位になった。規制整備が背景にあるとみられる。また、XRPが人気の銘柄だった。
11:15
デジタル証券がSBIや三菱UFJなどから3億円調達、累計12億円に
デジタル証券株式会社は新たなラウンドで3億円の資金調達を完了したと発表した。SBIベンチャーズ、三菱商事、三菱UFJキャピタルが出資し、累計調達額は12億円となった。
09:45
ビットコイン・トレジャリー企業のPIPE後、株価大幅下落の傾向 CryptoQuant分析
仮想通貨ビットコインを蓄積する企業がPIPE投資による資金調達を行った後、株価が大幅下落する傾向がある。CryptoQuantの分析した実態と今後の予想を解説する。
09:20
ブロックチェーンゲーム「キャプテン翼RIVALS Polygon/Oasys」、11月28日にサービス終了
「キャプテン翼RIVALS」の運営チームが2025年11月28日でのサービス終了を発表。長期運営を目指もゲームエコシステムの継続が困難になったと説明。
07:50
取引所クラーケン、200億ドル評価で資金調達検討 IPO前の準備か
ブルームバーグが仮想通貨取引所クラーケンが企業価値200億ドルで新規資金調達の協議を進めていると報じた。来年のIPOに向けた準備の一環となる。
07:46
エリック・トランプ「ステーブルコインは米ドル覇権の維持に役立つ」
ドナルド・トランプ米大統領の次男エリック・トランプ氏は、ステーブルコインが米ドル覇権の維持に役立つと強調。ステーブルコインの普及で、米国に兆単位のドルが還流するだろうとの見方を示している。
07:10
SWIFT、イーサリアムL2「Linea」でメッセージングシステムの移行実験か=報道
国際銀行間決済ネットワークSWIFTがイーサリアムレイヤー2のリネアでメッセージングシステムのオンチェーン移行実験を行うとザ・ビッグ・ホエールが報じた。
06:25
ソフトバンクとアーク、テザーの200億ドル資金調達に参加検討か
ブルームバーグがソフトバンクグループとアークがステーブルコイン発行大手テザーの200億ドル資金調達への参加を検討していると報じた。企業価値5000億ドルでの調達となる。
06:05
米規制当局、仮想通貨購入発表前の異常な株取引を調査=WSJ報道
米規制当局SECとFINRAが上場企業の仮想通貨購入発表前の異常な株取引パターンを調査していると報じられた。内部取引疑惑を調べている。
05:45
米バンガード、仮想通貨ETFアクセス提供を検討か
運用資産10兆ドルを持つ世界第2位の資産運用会社バンガードが、証券仲介プラットフォームで仮想通貨ETFへのアクセス提供を検討していると報じられた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧