バフェット陣営が再度ビットコインを痛烈批判:「糞の取引」「殺鼠剤の二乗」
- バフェット陣営のビットコイン批判
- 世界三大投資家と呼ばれる「バフェット」氏は、自身が会長を務める世界最大の投資持株会社「バークシャー・ハサウェイ」の年次株主総会で、「仮想通貨は悪い結末を迎えることになるだろう。」という自身の主張を繰り返しました。
- ビットコインを支持する投資家たち
- ゴールドマンサックスなども仮想通貨市場参入に乗り出す中、ツイッターCEOの Jack Dorsey氏、 PayPal共同設立者の Peter Thiel氏、 そしてテクノロジーベンチャー投資家のTim Draperらも、ビットコインはこれから普及を続け、やがて生活に浸透するという考えを変えていません。
バフェット陣営は一貫して否定的
伝説的な投資家として知られるウォーレン・バフェット氏は、5月5日、同氏が会長兼最高経営責任者を務める世界最大の投資持株会社、バークシャー・ハサウェイ社の年次株主総会で、改めて仮想通貨への否定的な立場を示しました。
バフェット氏は「仮想通貨は、悪い結末を迎えることになるだろう。」する自身の主張を改めて繰り返しました。
同氏は以前、仮想通貨の購入は投資ではなく投機的なギャンブルであり、不動産や企業の株式とは違って仮想通貨に真の価値はなく、”ペテン師”だけを惹きつけるとも非難しています。
87歳になるバフェット氏は、次のように発言しています。
ビットコインやその他の仮想通貨を買っても、何か生み出すものを手に入れたわけではない。ただ次のバイヤーがより多い額を支払うことを期待しているだけに過ぎない。
CNBC レポーターの株主総会会場からのツイッター中継によると、バフェット氏のビットコインに対する批判はさらにエスカレートしており、ビットコインは「殺鼠剤を二乗したもの」といった貶めるような発言を行っています。
バフェット氏の長年にわたる片腕で、齢94歳のCharlie Munger氏も、さらに激しい言葉で、ビットコイン非難に加わりました。
私はウォーレン以上に仮想通貨を嫌っているかもしれない。私にとってあんなものは、ただの痴呆症としか思えない。
と発言、ビットコイントレードデスクについても、以下のように辛辣なコメントを行なっています。
誰かが”糞の取引”をしているのを見て、取り残されてはまずいと判断するようなものだ。
しかし、その場では実際の「通貨」としての仮想通貨の用途には触れませんでした。
バフェット氏の投資基準の一つは、自分に理解できない事業内容には投資しないというものですが、ハイテク関連のアマゾンやグーグルの親会社であるアルファベットへの投資を行わなかったことについて、この株主総会の場で「間違った判断だった」と認めています。
ビットコインの支持派
一方、大手投資機関の中には、ビットコインをはじめとする仮想通貨投資に積極的に取り組み始める動きも見られます。
世界最大手金融グループのゴールドマン・サックス社は、以前までの仮想通貨に対する否定的な発言を取り消し、ビットコインは「詐欺ではない」とコメントした上で、ビットコイン取引事業への参入を表明しています。
また、ハイテク関連株投資により財を成した若い世代の億万長者、ツイッターCEOの Jack Dorsey氏, PayPal共同設立者の Peter Thiel氏, そしてテクノロジーベンチャー投資家の Tim Draperに至っては、ビットコインはこれから普及を続け、生活に浸透していき、最終的には他のすべての通貨に置き換わるものになるという信念が揺らぐことはないようです。
中でもスカイプ、テスラ、ホットメールの初期投資家であるDraper氏は、ビットコインはインターネットより巨大な「革命」であるため、ビットコインはその三社の合計よりもずっと大きく成長するとして、次のように主張しました。
ビットコインはインターネットがもたらしたものを凌駕する。鉄器時代より、ルネサンスより、産業革命よりもさらに大きい出来事だ。 世界全体に影響を及ぼし、想像を遥かに超える速さと広がりをもって普及していくことになるだろう。
4月7日にブルームバーグが報じたところによると、三大投資家と呼ばれるジョージ・ソロス氏が設立した「Soros Fund Management」の投資責任者アダム・フィッシャー氏が、過去数ヶ月間に”仮想通貨取引に関する内部承認”を得たとしており、機関投資家の中でも見解が分かれています。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します