bitpointが6カ所目の海外取引所設立|CoincheckやbitFlyer等国内取引所の海外進出意欲高まる
- bitpointがマレーシアで取引所サービスを開始
- これでbitpointは6カ所目(香港、韓国、中国浙江省、台湾、サモア、マレーシア)の海外取引所を設立したことになります。
- CoincheckやbitFlyerも海外進出へ意欲的
- コインチェック有するマネックスグループの松本CEOは、仮想通貨事業の海外展開を検討している、とブルームバーグが報じ、bitFlyerはアメリカとヨーロッパで事業を開始しています。
bitpointが6カ所目の海外取引所を設立
bitpointがマレーシアで取引所サービスを開始し、6カ所目の海外取引所を設立しました。
bitpointの現在の海外拠点は以下の通りです。
- 香港
- 韓国
- 中国浙江省
- 台湾
- サモア
- マレーシア
CoincheckやbitFlyerも海外進出へ意欲的
コインチェック有するマネックスグループの松本CEOは、仮想通貨事業の海外展開を検討している、とブルームバーグが報じました。
また、松本CEOは、GWでニューヨークやボストンに滞在中、機関投資家や様々なブロックチェーン・仮想通貨関係者と会ってきたことが、個人ブログ「松本大のつぶやき」で明かされています。
bitFlyerも既にニューヨークのビットライセンスを取得し、取引所運営の許可を取得し、bitFlyer USAとして稼働しています。
また、ルクセンブルク金融監督委員会(CSSF)指導のもと、Payment Institution Licenseを取得し、 bitFlyer EUROPEも設立して事業を開始しています。
独自通貨QASHの海外ICOで話題になったQUOINEも、シンガポールで取引所を運営し、SBIも国内だけでなく海外取引所も開設予定です。
このように、国内取引所の海外展開は今や珍しいものではありません。
リミックスポイントやコインチェックの業績で明らかになった収益性の高さ
マネックスの決算説明資料により明らかになったコインチェックの業績は、各方面で話題になりました。
コインチェックの2018年3月期通期の業績(見込み)は、以下の通りです。
売上高(仮想通貨の売却取引にかかる売却収入から売却原価を控除した純額)が626億円、営業利益は537億円という数字は、界隈で大きく話題になりました。
2017年3月期の株式会社DMM.com証券の売上高が約278億、営業利益が約180億円であることと比べると、上記した数字の異常性が分かりやすくなるでしょう。
リミックスポイントも仮想通貨業が好調で、3月期決算短信では、金融関連事業の売上高は45億4700万円、営業利益は37億3100万円と発表されました。
取引所買収から海外展開を狙う大手の事業拡大が増えるか
国内では、大手企業の仮想通貨取引所業界への参入が相次いでいます。
この収益性の高さを見ると、参入したがる企業が多いのも頷ける話でしょう。
しかし、一方で、新規事業者の登録に時間がかかってしまうことを嫌い、サイバーエージェントビットコインが取引所開設を断念したニュースもありました。
コインチェックの事件以降、金融庁の審査が厳しくなり、時間がかかってしまうこともあって、新規取引所立ち上げは難航するとみられています。
そんな中で、大手企業が目をつけているのは、既存取引所の買収です。
買収例としては、コインチェックを買収したマネックス、東京ビットコイン取引所を買収したDMM、子会社を通じ「ビットアルゴ東京取引所」に資本参加することを決定したヤフーの3社が有名です。
これにより、ノウハウの吸収、また長い登録審査を待つことなく仮想通貨取引所業界への参入が可能となります。
金融界隈から世界への進出の道のりは、既存では非常に厳しいものでしたが、フィンテック、中でも仮想通貨やブロックチェーンの台頭により多くの企業にチャンスが生まれている状況です。
取引所買収から世界進出の道のりを狙う大手企業が今後増加すると思われます。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します