ビットコイン週末相場、中国全面禁止方針もプラス推移 

CMEビットコイン先物のギャップ情報

中国人民銀行が24日、仮想通貨(暗号資産)を全面的に禁止すると発表したことを受け急落したビットコイン価格を受け、週末市場は上下に揺さぶられる展開が続いた。

中国はこれまでも仮想通貨取引禁止の方針のもと、取り締まりを行ってきた国の一つであったが、今年に入りマイニングに対する規制を実行するなどして、規制強化を行ってきた。今回は、国家安全の確保を名目に更なる全面禁止の方針を打ち出した格好だ。

仮想通貨取引禁止後も水面化で行われている取引に対する取り締まりも強化する方針を示しており、国外に拠点を移した元中国3大取引所のひとつHuobiも中国国内からの新規登録を停止、既存口座についても順次廃止するとしている。

週末価格を織り込んだCME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物は、1,115ドル幅と月曜日早朝の値幅を織り込んだ「窓(ギャップ)」で取引を開始した。

週末の終値より、週明けの始値が高くなり、結果として中国の発表時に影響を受けた下落幅を戻した。

  • 終値:42,520ドル(4,704,306円)
  • 始値:43,635ドル(4,827,667円)
  • 窓(ギャップ):1115ドル

最新マーケット情報

中国発の悪材料で揺れる仮想通貨市場、ETHやUNIなどDeFiセクターに買いが集まる背景は

ビットコインなど仮想通貨市場は週末にかけて4万ドルから反発。イーサリアムが強い背景には、過去最大の締め付けを確認した中国投資家はDeFi(分散型金融)市場に資金を移している可能性がある。

CME:ビットコイン先物

CMEは、米拠点の金融機関など大口がビットコイン(BTC)価格変動へのエクスポージャーを得るために使用するが、他に取り扱いのある金融商品同様、毎週金曜16:00(CST)から日曜17:00(CST)までが休場となるため、24時間365日動くビットコイン(BTC)市場がその間に急騰・急落した場合、CMEのチャート上にギャップが生じる。

CMEのビットコイン先物:米ドル建ての差金決済取引では、1時間内の主要ビットコイン取引所Bitstamp、Coinbase、itBit、Krakenなどの取引データを集計、GMT午後4時に算出したBRR基準で運用。よって、現物市場とは異なる独自の値動きをする事はない。=閉まる時間(大引け)→CMEが開く時間(寄付き)の価格差による影響。

CMEの取引時間:米国中央時間の日曜日から金曜日午後6時から翌午後5時(日本時間午前8:00~翌午前7:00)。CT午後5:00(日本時間で午前7:00)から60分間は取引休止時間。※夏時間は1時間異なる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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