DAOに移行したShapeShift、独自のステーブルコインを発行へ
独自のステーブルコインを発行へ
ShapeShift DAOは、独自の米ドルステーブルコインを発行する計画を明らかにした。
ShapeShiftは、2014年より中央集権型の取引所として運営されていたが、自律分散型組織(DAO)へ移行する計画を発表した。今年7月にガバナンストークンのFOXをユーザーに配布し、FOX保有者による投票でガバナンスを行う体制に移行している。
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DAOとは
「Decentralized Autonomous Organization」の略。一般的な企業などとは違い、経営者のような中央管理者が存在しない。参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる。
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USDCとFOXを裏付けに
11日、ステーブルコインプラットフォームのICHIとのパートナーシップを締結したShapeShift DAOは、ステーブルコインとなる(oneFOX)の提供を発表した。
oneFOXは、ステーブルコインのUSDCとFOXトークンで裏付けがされる。初期の比率は80%がUSDC、20%がFOXトークンとなるという。
FOXを裏付けとしたステーブルコインを発行することで、ユーザーはFOXを売ることなく、oneFOXを借りて運用することが可能だ。
裏付けとして使用されたトークンは流通から外れるため、これらによってFOX経済圏の維持・拡大につなげる狙いだとしている。
また、ShapeShift DAOは150万のFOXトークンをoneFOXのトレジャリーに貸し出すほか、ICHIはoneFOXのデポジットに対しICHIトークンでの報酬を提供することも同時に発表された。
ICHIは、USDCで償還可能なコミュニティ独自のステーブルコインを発行できるサービス。ShapeShiftの他にも現在、UniswapやDodo、1inch Networkなどのガバナンストークンを利用したステーブルコインが発行されている。
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