CoinPostで今最も読まれています

インドネシア・ウラマー評議会「イスラム法では仮想通貨は違法」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イスラム法下では違反

インドネシアのイスラム法の最高権威であるインドネシア・ウラマー評議会(MUI)は11日、暗号資産(仮想通貨)には、不確実性や賭け、害悪の要素があるため、禁止事項(ハラーム)とみなすと宣言した。ブルームバーグが報道した。

なお、MUIの宗教法令責任者であるAsrorun Niam Soleh氏は、仮想通貨がイスラム法(シャリーア法)を遵守し、明確な恩恵があると判断された場合は、仮想通貨を商品として取引することが可能だと付け加えた。

インドネシア政府統計によると、インドネシアの人口は約2億7,000万人(2020年)。このうちイスラム教徒は約87%を占めており、2億3,400万人という世界最大のイスラム教徒人口を抱えている。

MUIは中央銀行や財務省を含むインドネシア政府に対し、シャリーア法の遵守に関して助言を行う立場にある。MUIの影響力の大きさを表す好例は、2008年に可決されたシャリーア銀行法で、インドネシアの金融機関にシャリーア法に基づいて運営される部門の設置が義務付けられた。

今回の宗教的判断が、インドネシアの仮想通貨市場に少なからず影響を与える可能性も考えられる。

シャリーア法とは

イスラムの教えに基づいた「正しい生き方」を信仰、儀礼、国家行政、商取引などのあらゆる分野で体系化している法律。イスラム法とも呼ばれる。

▶️仮想通貨用語集

インドネシアの状況

インドネシアでは現在、仮想通貨は商品としての取引は認められているが、決済手段としての利用は禁止されている。

同国貿易省は、商品先物取引監督庁(BAPPEBTI)の判断に基づき今年1月、国内で取引可能な229種類の仮想通貨銘柄のリストを公開。このホワイトリストは、規制条項、プロジェクトの安全性と開発状況及び開発者チームの経歴などを審査の基準として作成されたという。

関連:インドネシア貿易省、国内取引可能な229種の仮想通貨銘柄リストを公開

また、貿易省の統計では、今年1月から5月までの仮想通貨取引は370兆ルピア(約2兆9,600億円)に上り、すでに2020年の取引量64兆ルピア(約5,100億円)の6倍近くに達していた。また、BAPPEBTIによると仮想通貨ユーザーの推計は、今年5月時点で約450万人で、年初時点の230万人から急激に増加していた。

関連:インドネシア政府、仮想通貨取引への課税を検討

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/27 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、アバランチのVisaカード発行やAI系ミームコインGOATの高騰など
仮想通貨市場の1週間の動きをまとめ、ビットコイン、イーサリアム、XRP、アバランチなど時価総額上位の仮想通貨の最新の材料を紹介。米国著名投資家の発言やマイクロソフトのビットコイン投資検討など、重要なトピックスも取り上げた。
11:30
心理的節目の上抜けに成功すれば、ショートカバー伴い最高値を試しにいく展開も視野|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが1000万円台前半で底堅い推移となるビットコイン(BTC)相場を分析。今週の相場失速で失望するのは時期尚早だと言及し、今後の展望を解説した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|DOGE時価総額3兆円突破に高い関心
今週は、ドージコインの時価総額3兆円突破、米政府のウォレットから30億円相当の仮想通貨が不正流出した可能性、マイクロソフトのビットコインへの投資評価に関するニュースが最も関心を集めた。
10/26 土曜日
14:00
「ビットコイン現物ETF、個人投資家が需要の8割を占める」バイナンスが報告
バイナンスがビットコインの流通量4.5%を現物ETFが保有していると指摘。個人投資家主導の需要拡大と機関投資家の緩やかな参入を分析している。
11:55
リップル社、仮想通貨XRPめぐる対SEC控訴裁判で4つの論点を提出
リップル社がSECとの裁判で控訴審に向けた陳述書を提出。ハウィーテストの適用など4つの重要論点を提示している。
07:20
マイクロストラテジー、24年ぶりの高値 ビットコイン強制売却の可能性は「極めて低い」 BitMEXが分析
BitMEX Researchのアナリストは、マイクロストラテジーが現在の債務構造に基づいて保有しているビットコインを強制的に売却する可能性は「極めて低い」と主張した。
06:35
ハッカー、米政府の仮想通貨ウォレットに大部分の流出資金を返還
米政府の仮想通貨ウォレットから流出した約30億円相当の資金のほとんどが、24時間以内に返還されたことが観測された。
06:15
テザーCEO、米政府捜査の報道を否定
ステーブルコイン発行企業テザーのパオロ・アルドイーノCEOは26日、米国の連邦検察当局が同社を調査しているとのWSJ報道内容を否定した。
10/25 金曜日
18:05
AIエージェントと仮想通貨の融合 コインベースが描く未来像
米コインベース・ベンチャーズは、人工知能(AI)とブロックチェーン技術の新たな融合がデジタル経済を変革すると主張。Web3上で、自律型AIエージェントが人間と自由にやりとりする世界「エージェントWeb」が誕生する未来のビジョンを描いた。
13:28
国内における「暗号資産ETF」実現に向け、 ビットバンクが勉強会の総意として提言公表
暗号資産(仮想通貨)bitbankを運営するビットバンクは、証券会社や資産運用業者、信託銀行等と共同で行う「国内暗号資産ETF」勉強会への参加とともに、参加メンバー一同として日本における暗号資産ETFの実現に向けた提言を発表した。
11:40
個人マイナーが再びビットコインブロック採掘に成功、3200万円相当の報酬獲得
仮想通貨ビットコインのソロ個人マイナーが再び大きな報酬を獲得したことが判明した。9月に続く事例である。
10:45
1995年公開「攻殻機動隊」のNFT、アニモカブランズジャパンから発売へ
今回は第一弾で、1995年に公開された押井守監督作品『攻殻機動隊』をフィーチャーしている。このNFTコレクションでは、作中に登場するキャラクターのパーツを、Mocaverse、CoolCats、San FranTokyoのPFP専用Traitsとしてそれぞれ描き下ろした世界に1つだけの作品となっている。
09:35
米国ビットコイン現物ETF、約100万BTCの保有でサトシ・ナカモトに迫る
米国ビットコイン現物ETFの保有BTCが98.5万枚を突破。サトシ・ナカモトの推定110万枚に接近している。
07:50
マイクロソフト、12月株主総会で「ビットコインへの投資評価」を議決権行使項目に設定
米IT大手マイクロソフトは12月上旬に予定されている2024年の年次株主総会に向けて、「仮想通貨ビットコインへの投資の評価」を議決項目の1つとして設定した。マイクロストラテジーのようにビットコイン保有企業になるか。
07:20
取引所らの企業、日本の仮想通貨ETF誕生に向け提言作成
日本で仮想通貨ETFが承認されることを目指し、取引所や法律事務所らが税制改正などを含め提言を作成した。対象銘柄をビットコインとイーサリアムに絞ることも提案している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧