仮想通貨投資ファンドの投資先と利益率の状況は?|TRON・Zilliqa・OmiseGO・ICONなど
- 仮想通貨ファンドの状況
- 2017年に急成長を遂げた仮想通貨市場ですが、2018年に入って市場時価総額の伸びは鈍化していました。しかし、仮想通貨ファンドのROIが1~3月間マイナスであったのに対し、4月に初めてプラス転換したことから、良い兆しが出てきていると言えるでしょう。
- 仮想通貨ファンドの投資先
- 仮想通貨ファンドの投資先は、ビットコインや、イーサリアムなどの主要通貨ではなく、Zilliqaや、OmiseGO、ICON、aelf、TRONなど、比較的マイナーな通貨及び、トークンであることが明らかになりました。
- ROIとは
- Return On Investment、日本語で投資利益率。投資した資本に対し、どれだけ利益が得られるかの割合。利益÷資本×100(%)で算出される。投資先が有望かどうかを判断する時の参考に使われる。
仮想通貨ファンドの状況
2017年にビットコインを始めとする多くの仮想通貨が急激な伸びを見せ、仮想通貨市場は、世界中で注目されている市場になりました。
The Wall Street Journalによると、この急激な価格の上昇に伴い、2017年における24の仮想通貨ファンドの平均利回りは、3,000%に達し、既存業界のヘッジファンドの平均利回り8,7%を大幅に上回ったことを発表しています。
結果的に、2017年には、167もの仮想通貨ファンドが新規開設され、2018年6月現在、226もの仮想通貨ファンドが運営されています。
一方で、2018年に仮想通貨市場の時価総額は大幅に縮小し、新規ファンドも2018年に僅か20程しか設立されていないことから、2017年に比べ、その成長は鈍化していると考えられていました。
しかし、先日2018年5月27日に、ICO Analyticsは、Twitterにて仮想通貨ファンドの現状をまとめた画像を公開し、仮想通貨ファンドにおける投資利益率(以下、ROI)が、2018年の1~3月にマイナス続きであったのに対し、4月は54,28%と好転したことを明らかにしました。
仮想通貨ファンドの投資先
そして、ICO Analyticsの投稿では、主要仮想通貨ファンドの投資先も公開されています。
その中でも、比較的多くのファンドに支持されているのがZilliqa(ジリカ)と呼ばれる仮想通貨です。
ジリカは、シンガポール国立大学の研究者によって設立され、その時価総額順位は6月5日時点で26位となっています。
ジリカは、イーサリアムへの適応も検討されているShardingという技術を採用し、仮想通貨にとって重要なスケーラビリティ問題を解決しようとしています。
公式ビデオでは、ビットコインが1秒間に7取引の処理、イーサリアムが1秒間に10取引の処理が限度であるとされている中、ジリカは、そのテスト運用で、1秒間に2488もの取引を処理することに成功していると言及されました。
さらに、仮想通貨ファンドの投資先通貨として、時価総額10位のTRON、21位のOmiseGOや、23位のICON、62位のaelfなど比較的マイナーな通貨が並んでいます。
このポートフォリオは、多くの仮想通貨ファンドの中の一部のデータでしかありませんが、注目すべきは、ビットコインや、イーサリアム、リップルなどの時価総額が高い主要通貨ではなく、比較的時価総額の低いマイナー通貨、または、トークンで、そのポートフォリオが構成されていることでしょう。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します