リップル社パートナー、XRPLで不動産取引サービスを開始
XRPLの不動産取引サービス
暗号資産(仮想通貨)XRPのブロックチェーン「XRPレジャー(XRPL)」を利用した不動産仲介プラットフォーム『ProprHome』が、7日にポルトガルでローンチした。
米リップル社のCBDC欧州・グローバルパートナーシップ部門のシニア アドバイザーを務めるAntony Welfare氏によると、ProprHomeは「RippleX(旧Xpring:リップル社投資部門)」のサポートを受けている。
ProprHomeの特徴は、サービス上でNFT(非代替性トークン)とユーティリティトークンの2種類を活用すること。ユーザーは物件のオファーから見学、契約までを効率的に管理できるようになり、プラットフォーム上で代理店のレピュテーション管理も可能になる。
まず、「DOC(デジタルプロパティ証明書)」と呼ばれるNFT。これは、不動産を購入したり、賃貸契約を結んだ顧客が獲得するもので、物件の使用権を証明するために使用される。将来的に、ユーザーはDOCを使って各種公共料金の管理が可能になる計画だ。
次に、レピュテーション管理に使用されるトークン「Propr(PRP)」。PRPは代理店、不動産オーナー側に付与されるもので、適切な情報、誠実な接客サービスを提供するサプライヤーがPRPを受け取ることができる。PRPは、プラットフォーム上の広告料の支払いなどにも使用可能。
ProprHomeは、ブロックチェーン技術を用いて不動産の仲介プロセスを効率化すると共に、顧客の購入体験の向上を目指す。
同社のJohn McCoy最高経営責任者(CEO)は、不動産ビジネスにソーシャルネットワークの概念をもたらすことで「人々がより責任を持てるようにする」と述べている。代理店の信頼を蓄積する、新たなコミュニケーションチャネルが形成される。
McCoy氏はまた、XRPレジャーにより「市場参加者に対して、より高速で信頼性が高くエネルギー効率の高い取引を実現できる」と述べている。
ProprHomeと私たちのパートナーであるリップル社は、機能的な実用性を備えた資産のトークン化という同じビジョンを共有している。私たちは、ブロックチェーン技術を活用し、不動産取引を劇的に改善するオンライン不動産市場の可能性を感じている。
XRPレジャー(XRPL)では10月末、NFT作成をより効率化するための規格(XLS20)が実装されたばかり。イーサリアム(ETH)やEVM互換チェーンに用いられる従来の規格とは異なり、スマートコントラクトを使わずに簡単にNFTを発行できるのが特徴。
開発者としては、スマートコントラクトのセキュリティリスクや複雑さを回避して、NFTを運用できるようになった。
NFTとは
「Non-Fungible Token」の略称、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーン上で管理・取引を行うことで、デジタルコンテンツの作成者、保有者、取引履歴などの情報が保存される。固有のIDが付与されることにより、唯一無二のものであることが証明される。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します