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SBIホールディングスとStartale Groupが戦略的合弁会社設立を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

次世代の分散型金融基盤構築を目指す

ブロックチェーン関連インフラおよびアプリケーション開発企業であるStartale Group(スターテイル)と、11兆円を超える運用資産残高と6,500万を超える顧客基盤(内、証券口座1,400万)を世界中で有する総合金融グループであるSBIホールディングス株式会社(SBIホールディングス)は、トークン化された株式および現実資産(Real World Assets: RWA)を対象に、ブロックチェーン上で稼働する新たな取引プラットフォームを共同で開発・提供するため、戦略的な合弁会社を設立することを発表した。

両社は、2033年までに18.9兆米ドル(約1,890兆円)に達すると予測されるトークン化資産市場の成長機会を捉え、機関投資家レベルのブロックチェーン取引基盤を世界規模で提供する。この取り組みは、Robinhood、Kraken、Bybit、Geminiなど主要取引所がトークン化株式の取り扱いを開始する世界的潮流の最前線に位置づけられる。

新プラットフォームでは、従来の金融取引の時間的・地理的制約を解消し、以下の革新的機能を提供する。

  1. 24時間365日稼働するトークン化株式および金融資産の取引
  2. 国際間決済のほぼ即時化(従来は数日を要する処理)
  3. 高額株式の分割所有による個人投資家の参入機会拡大
  4. トークン化株式とDeFiを組み合わせた新投資商品の開発

関係者のコメント

スターテイルの創業者である渡辺創太氏は、次のように述べた。

金融取引が紙での取引からオンラインの取引に移行したように、次の時代ではオンライン取引がオンチェーン取引となることは決定した未来になっており、その中でもトークン化株式の登場は今後数年の最大の機会です。いまだに稼働していない時間が多い既存の金融取引市場と違い、我々の取引基盤では日本株や米国株をトークン化して時間制限なく、ほぼ即時に取引できるようにします。

これは、ただ既存の資産をデジタル化するというだけの話ではなく、従来の株式や現実資産が持つ信頼性と、分散型金融が持つ設計の柔軟さ・誰でも使える利便性を組み合わせた、まったく新しい金融の構造を築く取り組みです。

SBIホールディングス代表取締役会長兼社長兼CEO北尾吉孝氏は、次のように述べた。

今世界の金融市場において、RWAのオンチェーン化、すなわち実資産のトークン化という構造転換が進んでいます。トークン化されたRWAは24時間リアルタイム決済を可能にし、かつてない流動性と資本効率を実現するため、既存金融とDeFiとの融合は今後加速するでしょう。

こうした動きの先で、取引所を含む資本市場そのもののデジタル化までもが具現化すると予想しています。この潮流を捉えて、当社グループが築き上げてきた企業生態系とStartaleの持つブロックチェーン技術を活用し、相互運用性の高い、常に開かれた・誰でも使える、グローバル市場における世界中のユーザーのニーズに合致した、新しい分散型プラットフォームを創り出せることに大いに期待を寄せています。

この共同事業では、従来のトークン化株式サービスに見られた重要な課題にも対応していきます。既存の仕組みでは、限られた時間帯しか利用できなかったり、特定の国だけが対象だったりと制限が多くありました。これに対し、新しい取引基盤は、アジア地域の実情に合わせた高水準の安全性と法令順守の枠組みを備えながら、世界中から利用可能な接続性も兼ね備えた、真の意味での「24時間365日使える国際金融基盤」を実現します。

会社概要

SBIホールディングス株式会社

東京を拠点とし、証券・銀行・資産運用・保険など多岐にわたる分野で事業を展開する日本の金融グループである。インターネット証券や金融技術分野への投資、ブロックチェーン技術の導入など、デジタル金融分野の革新を国内外で先導する。

公式サイト:https://www.sbigroup.co.jp/

Startale Group Pte Ltd

アジアを中心にグローバル展開を行うWeb3企業である。ソニーグループとの共同開発によるレイヤー2ブロックチェーン「Soneium」や、Astar Networkなどのチェーン開発、開発者向けツール群、エンターテイメントと金融業界を中心としたアプリケーションを提供する。

公式サイト:https://startale.com

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