国内イベント「Web3 Tokyo 2022」12月にオンライン開催へ
オンラインで無料視聴
株式会社N2Mと株式会社こころまちは11月7日、暗号資産やブロックチェーンなどに関するweb3カンファレンス「Web3 Tokyo 2022」を主催することを発表した。後援には渋谷区も参画するほか、経済産業省のWeb3.0政策推進室も特別登壇を果たす予定だ。
世界的な注目を集めるweb3だが、大半の情報発信や議論は英語で行われている現状がある。一方、世界的に英語教育と英語の普及率が低い日本では言語の壁が参入障壁となり、グローバルとのガラパゴス化が懸念点となる部分もある。
Education Firstの統計では、英語スキルの国際ランキングで日本はニカラグアやマダガスカルに次ぐ80位に留まった。アジア主要国ではシンガポールやフィリピン、韓国や中国を下回る水準でG7加盟国では最も低い評価だ。
- 2位:シンガポール
- 22位:フィリピン
- 24位:マレーシア
- 31位:香港(中国)
- 36位:韓国
- 42位:モルディブ
- 60位:ベトナム
- 62位:中国
- 65位:ネパール
- 66位:バングラデシュ
- 70位:パキスタン
- 71位:スリランカ
- 80位:日本
また、Scalabyの調査では、時価総額150位以内の暗号資産プロジェクトでも日本語に対応しているのは22%だった。
web3市場の成長でも香港や韓国、中国など英語スキルの高い国や地域に遅れをとりつつある日本のweb3市場に貢献するため、株式会社N2Mは「Web3 Tokyo」の開催に至った。日本に業界最先端の情報やトップのプロジェクトから直接、最新のトレンドを提供する場を目指す。
オンラインを中心に開催されるイベントは500名から1,000名の参加者を予定。イベントは日英の同時通訳を提供する見込み。
また、視聴無料のオンライン開催と並行して、日本各地でのオフライン会場も設ける。執筆時点では東京、大阪と広島、福岡での開催が決まっている。
登壇企業
4時半に渡る同イベントでは以下3つのセッションを開催する。
- セッション1:Web3プロジェクトのPMF(プロダクトマーケットフィット)
- セッション2:VCから見たWeb3市場
- セッション3:CEX(中央集権型取引所)とコミュニティ
これらのセッションにはコンセンシスやクラーケン、アニモカ、など国内外でも有名なweb3企業の関係者が登壇する。
さらに、当イベントの後援には渋谷区が参画。また、経済産業省のWeb3.0政策推進室も特別登壇を行う予定。本イベントの開催に際して、渋谷区グローバル拠点都市推進室長の田坂克郎氏は以下のようにコメントした。
渋谷区は日本最大のスタートアップとクリエイティブ業界の拠点です。Web3のコミュニティを継続的に発展させ、しっかりした土台を築いていくことが私の目標です。
Web3 Tokyoイベントで、皆様との交流を楽しみにしています。
なお、CoinPostもメディアパートナーとして参画する。
主催企業
株式会社N2MはNFTやメタバースなどweb3プロジェクトのGTM(市場参入)戦略や海外プロジェクトの日本市場参入を支援する企業。マーケティングやビジネス開発、ブランディングなど多方面でのサービスを提供する。
株式会社こころまちはグローバルコミュニケーションやサステナビリティ支援を提供する企業。国内企業の海外展開や海外プロジェクトの国内進出をサポートしている。
イベント詳細は以下の通り。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します