ビットコイン一時復調も、仮想通貨相場停滞には投資家の重要材料軽視が影響

BTC相場は一時復調か
ビットコインは昨日の下落で一時米ドル建て6000ドルを再度割り込むなど、底値割れ基準となる危険水域が不安視されたものの、一時的に持ち直したことで、6000ドル台に復調、大きな上昇こそないものの、下落相場に一服感も見られる。

6000ドル台に復調

仮想通貨市場は17日、ビットコインは昨日の下落で一時米ドル建て6000ドルを再度割り込むなど、底値割れ基準となる危険水域が不安視されたものの、一時的に持ち直したことで、6000ドル台に復調。大きな上昇こそないものの、下落相場に一服感も見られます。

Bitfinexの米ドル建で見ると、米時間16日に入ってからは、6200ドルを下値サポートラインに推移しています。

先物市場や、ビットコインETFなどを扱っている米国は、現在の仮想通貨市場にとって重要視される可能性が高く、取引高が上がっているUSDT(USDに準拠)も合わせると、価格基準としてのUSDは、日本円以上に確認しておくべき通貨ペアと言えるでしょう。

出典:CryptoWatch

日本円建では、昨日70万円を割り込んだものの、大きな下落は伴わずに再度70万円付近まで値を戻して、数万円幅の上昇と下落を繰り返しながら推移しています。

出典:CryptoWatch

またビットコインドミナンスは、15日のアルトコイン市場の暴落で、2018年最高値となる54.5%を記録しましたが、その後長期的に軟調な推移が続くアルトコインの中に、各材料を元に高騰する通貨が出始め、現在では一時的にアルトコイン市場が、ビットコインのドミナンスを数%取り戻しています。

市場停滞の原因は、重要ニュースへの投資家の反応

CNBCの経済番組FastMoneyで、仮想通貨キングと呼ばれるBart Smith氏が、ビットコインの「地獄相場(悲惨な相場)」について語りました。

Smith氏によると、現在BTCの低調さは、突破口を探っているような状況であり、司会者も、現在では様々な好材料があったにもかかわらず、相場はまさに無反応という状況で、6200ドル~6500ドル手前で推移することは、下落相場の継続を示唆していると認めざるを得ないようです。

また、昨日明らかになった、ビットコインETNが米国で取引可能となったニュースも、相場には特に影響を与えることはなく、「このETN商品は、米国のブローカーによっては、売買を提供しないこともあり、ビットコインETFの人気とはまた異なるだろう」とSmith氏は意見を述べました。

更に、Smith氏は、「ICEが計画する取引所Bakktが提供するカストディ・サービスと「BTC引渡し1日先物契約」の重要さがまだ投資家に認知されていないことも相場の停滞に直結しており、全体的に、市場は投資家たちの反応を待機中とのことで、いずれBakktの取引開始とビットコインETFの誕生は下落トレンドの転換に繋がるだろう」と依然として前向きな態度を見せました。

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BakktのCEOに就任予定のICE取締役は、「機関投資家、企業、顧客がデジタルアセット投資参入の拡張性を持つ入口として、より高い効率性・安全性・実用性を推進する、画期的な取引所が構築される」と発言した。
安心・保管の「カストディサービス」導入により、およそ200億ドル(2兆200億円)規模の仮想通貨が同事業に流入することが予想されており、米ウォール・ストリートの大御所3社も仮想資産のカストディサービス展開について検討している。
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