日本の仮想通貨自主規制、年内施行が有力視か|会長奥山氏が時期について言及
- 仮想通貨交換業協会による自主規制年内施行は有力か
- 8月28日、東京都内で開催されたイベントのパネルディスカッションにおいて日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)の会長を務める奥山泰全氏は自主規制の施行時期について「概ね夏を超えて秋前後、年内には間違いなく施行されていくだろう」と語った。同パネルディスカッションには金融庁総合政策局審議官である水口純氏も登壇しており、金融庁の同氏の前で語った事から信ぴょう性は非常に高い。
自主規制の年内施行見通し強まる
8月28日、東京都内で開催された「日中Blockchain交流会」のパネルディスカッションにおいて登壇した日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)の会長を務める奥山泰全氏は同ディスカッションにおいて、
と語りました。今回、金融庁総合政策局審議官である水口純氏も同ディスカッションに登壇しており、金融庁の同氏がいる中での発言は非常に信ぴょう性が高いものだと言えます。
様々な国内イベント等で、噂や憶測レベルで自主規制の施行時期については色んな見方がされていましたが、今回自主規制団体の会長の奥山氏による、特に金融庁の水口純氏がいる中での発言は今後一つの有力な見方になるでしょう。
また自主規制の主な内容についても奥山氏は、システム管理対策、インサイダー取引、広告規制などを挙げておりました。
日本のレギュレーション面の進展なるか
コインチェック事件が発生し、その後金融庁による仮想通貨交換業登録業者、みなし業者への立ち入り検査以降、日本の仮想通貨業界は規制面の大きな進捗が無い中(研究会等による議論等は勿論ありましたが)で厳しい状況に立たされておりましたが、直近で「仮想通貨交換業者等の検査・モニタリングの中間とりまとめ」が公表され、一つ区切りができた事で、いよいよ仮想通貨交換業者による自主規制団体の方も自主規制の施行に向けて動いていくものだと思われます。
仮想通貨交換業登録待ちの業者は100社以上にものぼると報じられている他、Dappsのビジネス展開等を考えている業者も控えており、ここから再び日本の仮想通貨業界は動いていく事が期待されます。
この仮想通貨業界の苦境の中、しっかりと開発を進めてきた企業は「さぁここからだ」といったところではないでしょうか。
日本の強みは何と言っても、しっかりとレギュレーションの下で仮想通貨ビジネスが展開できる点です。 ここまでは確かに「世界的に見て日本は取り残され始めている」といった厳しい声があがったりはしていましたが、この強みを武器に再び仮想通貨大国日本が動き始めたと世界にもアピールすべきでしょう。
今回のイベントでも中国企業から要望があったように、今後は海外仮想通貨企業の国内へのレギュレーション面への適応、受け入れ等が課題になってくるのではないでしょうか。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します