バイナンス:ウォール街のIPOプロを雇用|CZ氏がIPOを否定
- Binance社がIPOのベテランを雇用するも、CEOのCZ氏はIPOの噂を否定
- Binance社は複数の企業を上場させた経歴をもつZhou氏をCFO(最高財務責任者)に任命。IPOのための準備を進めているという噂があったが、同社CEOのCZ氏はツイッターでその噂を否定。またその他取引所でも既存金融機関からの重役引き抜きが行われている。
Binance社に新規上場株式のプロをCFOに起用
世界最大の仮想通貨取引所Binanceは日本時間9月7日に、ツイッターにてWei Zhou氏を最高財務責任者(CFO)に起用したことを発表しました。
現在Zhou氏はLGBTQ+向け出会いアプリの副会長をしており、15年以上の取締役経験を誇ります。
彼は香港にあるゴールドマン・サックスの子会社で証券業務を中心にキャリアをスタートしたそうです。
また彼はハーバード大学を卒業し経済学と東アジア学の学位を取得しており、アメリカ、中国で、特に業務の成長、拡大のエキスパートとして活躍しています。
それに加え、CFOとして中国テレビ広告事業を行うCharm Communicationsと中国で2番目に大きいオンラインリクルート会社Zhaopin.comの両方の企業に務め、これら企業をそれぞれナスダックとNYSEに上場させた経歴を持ちます。
Binance社新規上場株式の噂
Zhou氏をCFOに起用したことにより、Binance社はIPOのための準備をしているのではないかと噂されていましたが、Binance社のCEOであるCZ氏は自身のツイッターで、仮想通貨分野におけるIPOの資金調達モデルのメリットを認めつつも、その噂と計画を否定しました。
ゴールドマン・サックス出身の社員を雇うことは今回が初めてではなく、最近もある仮想通貨企業が既存金融機関で執行部に勤めていた経歴を持つ社員を雇いました。今月はじめのCCNの報道によると、例えば、日本の仮想通貨関連のスタートアップFXcoinはドイツ銀行でFXディーラーに以前務めていた松田康夫氏を引き抜いています。
興味深いことに、同社の創業者、大西知生氏は同じようにドイツ銀行に外国為替取引の部長として務めていた経歴を持ちます。
コンプライアンス向上のために
コインポストで報道したように、先月の終わりにはアメリカの大手仮想通取引所Coinbaseが、グローバルコンプライアンスの取り組みを進めるため、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン出身のJeff Horowitz氏を雇いました。
以前Horowitz氏はグローバル・コンプライアンス部門の部長として、また同銀行の子会社Pershingの最高業務責任者として務めていました。
Horowitz氏はまた、ソロモン・ブラザーズやゴールドマン・サックス、リーマン・ブラザーズ、シティグループなどの大手銀行に務めた経歴があります。
任命する際に、Coinbaseは仮想通貨やブロックチェーンの成長には、コンプライアンスに関する取り組みに注力することが求められますが、その点に関してグローバルにおいても大変複雑になってきていると述べています。
また、
Jeff氏を雇ったことで、世界規模で一致することが求められるコンプライアンスの複雑さを、金融サービスや方針、企業管理などの幅広い業務経験を下にして、解決に導いてくれると期待している。
とCoinbaseの最高執行責任者Asiff Hirji氏は言及しました。
参考記事:Binance Hires IPO Heavyweight as CFO, Fueling Rumors the Exchange is Going Public
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します