米AI・ハイテク関連株売り強まる ロシア武装蜂起の影響は限定的|27日金融短観
6/27(火)朝の相場動向(前日比)
- NYダウ:33,714ドル -0.03%
- ナスダック:13,335ドル -1.1%
- 日経平均:32,698円 -0.2%
- 米ドル/円:143.4 -0.01%
- 米ドル指数:102.7 -0.1%
- 米国債10年:年利回り3.72 +0.05%
- 金先物:1,933ドル +0.02%
- ビットコイン:30,177ドル -1.2%
- イーサリアム:1,855ドル -2.7%
伝統金融
暗号資産
本日のNYダウ・ナスダック
本日のNYダウは−12.7ドルと横ばい。ナスダックは−156.7ドル安で取引を終えた。
パウエル米FRB議長が先週、年内にあと2回利上げする可能性があるとの考えを示したことや、イギリスの予想以上の利上げ幅などを受けて、市場では年内利下げへの観測は後退しつつある。各国中銀が想定以上の追加利上げを行うのではないかという懸念が高まっており、経済の重しとなるリスクに対する警戒も高まっているようだ。
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本日から、欧州中央銀行(ECB)が主催する国際金融会議「ECBフォーラム」はポルトガルのシントラで開幕。28日水曜日にはパウエル議長やラガルドECB総裁、植田日銀総裁、ベイリー英中銀総裁などの要人が討論会に参加予定。2%インフレ抑制への各国のコミットメントから、利上げサイクルはまだ終わりではないとの観測が高く、米国を含め7月の追加利上げはほぼ確実で、9月にも追加利上げがある方向を向きつつあるようだ。
なお、今回のフォーラムで注目されるのはユーロ圏の政策金利の着地点のあり方とみられている。ECBは前回のフォーラム以降、既に4ポイントの利上げを実施したが、現時点ではラガルド総裁をはじめとする政策委員会メンバーは、インフレ率を2%に抑制するための適切な利上げ幅についてはコンセンサスがまだないという。
ブルームバーグなどによると、ユーロ圏は、昨年10月から今年3月にかけて緩やかなリセッション(景気後退)に陥っていた。
ドル円
円はドルに対して上昇。神田真人財務官のけん制発言を受けて、一時143円台半ばまで買われた。
神田財務官は26日に記者団に対し、外国為替市場での円安進行について「足元は急速で一方的だとみられる」とした上で、「行き過ぎた動きには適切に対応したい」と述べた。政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まりつつある中、財務官は介入を含めて「どんな場合でもあらゆるオプションがアベイラブル(利用可能)であって、何かを排除しているわけではない」と話したという。
経済指標
- 6月27日(火)23:00: 5月新築住宅販売件数(前月比)
- 6月29日(木)21:30: 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)
- 6月30日(金)21:30: 5月個人消費支出(PCEデフレーター)
- 7月3日(月)8:50: 4-6月期日銀短観・四半期大企業製造業先行き
IT・ハイテク続落
ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者による週末の武装蜂起の市場への影響は限定的だった。一方、AI関連株などハイテク銘柄の急ピッチの上昇を受けて利食い売りが続いた。
個別銘柄の前日比:エヌビディア-3.7%、c3.ai-4.2%、AMD-2.2%、テスラ-6%、マイクロソフト-1.9%、アルファベット-3.2%、アマゾン-1.5%、アップル-0.7%、メタ-3.5%。
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仮想通貨関連
- コインベース|61.9ドル(+0.7%/+0.7%)
- マイクロストラテジー|305.7ドル(-7.1%/-7.1%)
- マラソン・デジタル|11.7ドル(-7.2%/-7.2%)
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