インドネシア、独自の仮想通貨取引所をローンチ ビットコインなど人気銘柄も公表

仮想通貨取引所をローンチ

インドネシアの商品先物取引監督庁(Bappebti)は20日、規制下の独自の暗号資産(仮想通貨)取引所をローンチしたことを発表した。

人口が世界4位とされるインドネシアでは、仮想通貨取引を行う投資家が長期的に増加傾向にあるという。多く取引されていると発表に記載されているのは、以下の銘柄である。

  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • XRP
  • テザー(USDT)
  • BNB

インドネシアでは仮想通貨を決済に使用することは禁止されているが、取引は認可されてきた。これまでも、独自の取引所を開設する計画は伝えられている。2021年3月には商業省の副大臣が、同省が近い将来に仮想通貨を取り扱う独自の取引所を開設すると発表。また、今年1月には、取引所のローンチの計画をブルームバーグが報じていた。

関連インドネシア、2023年に仮想通貨取引所の創設を計画=報道

今回の仮想通貨取引所は、従来の証券取引所に似た仕組みになっている。Bappebtiのトップは、以下のようにコメントした。

今回、取引所と清算機関、保管機関をそれぞれ設置したことは、政府の取り組みを示している。

政府は法律の確実性を保証し、消費者保護を優先するため、仮想通貨取引の公正なエコシステムを作れるよう取り組んでいる。

インドネシアの状況

インドネシアにおける2023年6月時点の仮想通貨投資家の数は1,754万人。ロイターによると、この数は株式の取引所に登録している投資家の数よりも多いという。

1月のブルームバーグの報道によると、2021年末に1,120万人だった仮想通貨投資家は、2022年11月に1,600万人に増加していた。

取引量については、2023年上半期は前年同期比で68%超減少したが、6月には回復した模様だ。

インドネシアの仮想通貨取引所の運営には、インドネシア金融庁(OJK)やインドネシア銀行(中央銀行)らも協力。具体的にどんな銘柄を取り扱うかは、今回の発表には記載されていない。

関連インドネシア当局、仮想通貨取引への課税を開始へ=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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