マレーシア:国家主導でブロックチェーン活用目指す|電力、パーム油、金融分野

マレーシア政府は、国のトップ産業であるパーム油、再生可能エネルギー、イスラム金融の3業種においてブロックチェーン技術を活用しようとしていることが明らかになった。

最新の報告によれば、Malaysian Industry-Government Group for High Technology(MIGHT)と名付けられたチームが、透明性と持続性、そして流通効率を向上させることを目的として各産業にブロックチェーンの採用を目指しているとのことだ。

再生可能エネルギーでは電力会社に協力を仰ぎ、電力の生産元をブロックチェーン上で明らかにすることで、買い手がそれを確認し、個人、法人を問わず広い生産元から電力を買うことができるようになる。

パーム油は児童労働や労働環境の劣悪さなどがたびたび世界でも問題となっている産業だが、ここにブロックチェーン技術を導入することで、クリーンな生産元を明らかにして信頼ある売買を行うとともに、国の農業収入の43%を担うこの産業が今後政府監視のもと適切に持続していく仕組みを作る狙いもある。

また、イスラム金融においては独自の規律から借り入れを行う場合は現物での担保が必要となっていたが、ブロックチェーンに借り入れの記録を残すことで現物を必要とせず借り入れが行えるようになるという。

参考記事:Malaysia is Directing Its Three Largest Industries to Blockchain Technology

本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

マレーシア中央銀行は仮想雨通貨市場に対して無干渉のスタンスを選び、法定通貨として承認しない代わりに禁止もしないことを明らかにしました。ただし、仮想通貨取引所を報告機関とみなすことにより、仮想通貨を使った犯罪及び不法行為を抑制していきます。
ビットコインをはじめ仮想通貨が社会の中に浸透し、発展して行くには、・ビットコインETFの承認・米国の規制整備・技術の拡張性の向上・新興国や若年層のニーズに応える、この4つの課題をクリアしていかなければならない。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

コメントしてBTCを貰おう 新着ニュースをチェック

速報

新着記事

人気記事ランキング