ポリゴン共同創設者が新事業を開始 一線を退きAI関連企業を創設か

ポリゴンへの貢献は継続

暗号資産(仮想通貨)ポリゴン(MATIC)の共同創設者Jaynti Kanani氏は4日、ポリゴンの日常的な業務から退くことを約6カ月前に決断したと公表した。

ポリゴンが発展していくことは確信していると述べ、今後は新しい事業に集中していくと説明。一方で、一線から退いた後もポリゴンに貢献はしていくとした。

ポリゴンとは

イーサリアム(ETH)のスケーラビリティ問題に取り組むプロジェクト。「Polygon PoS」や「Polygon zkEVM」など複数のソリューションを開発し、大手企業らに採用される事例が続いている。

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Kanani氏らがポリゴンを創設したのは2017年。もともとは「Matic Network」という名称だったが、途中でポリゴンにリブランディングした。

ポリゴンの公式サイトには、共同創設者としてKanani氏の名前が現在でも残されている。一方で、ビジネス向けSNS「LinkedIn」によると、ポリゴンでフルタイムで勤務していたのは2023年3月まで。その後は「Morphic」と「Mozak」という企業を創設し、現在は両社のCEOを務めていると書いてある。

両社の詳細は明確ではないが、MorphicのCTO(最高技術責任者)であるというAbhinav Vishwa氏のLinkedInを見ると、生成AI(人工知能)関連の事業を行う模様。Vishwa氏はポリゴンでエンジニア部門のディレクターを務めていたと記載がある。

Kanani氏の今回の報告に対し、ポリゴンの共同創設者の一人であるSandeep Nailwal氏は「ポリゴンはまだ始まったばかり。これからはやりたいことに取り組めばよいが、ポリゴンも一緒に発展させていこう。どこに所属しているかは重要ではない」とコメントした。

共同創設者の独立事例

ポリゴンは現在、仮想通貨のMATICを「POL」に置き換えようとするなど、新たな開発計画「Polygon 2.0」を進めている。先月には実際に改善提案(PIPs:Polygon Improvement Proposals)がリリースされ、開発計画が本格的に始まった。

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Polygon 2.0を進める前の今年3月には、カスタマイズ可能なブロックチェーンを提供するプロジェクト「Avail」をポリゴンから独立させることを発表。ポリゴンの共同創設者でAvailの開発を主導してきたAnurag Arjun氏がポリゴンを離れ、独立した自己資金プロジェクトとしてAvailを続けるとした。

ポリゴンは当時、Availの独立は、ポリゴンとAvailの双方にとって利点があると主張。独立することで、様々なWeb3プロジェクトにスケーラビリティをもたらすブロックチェーンアーキテクチャを市場に投入する上で、より良い立場をとることができると説明した。

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