国内大学初:東工大がブロックチェーンおよび、仮想通貨を用いたQRcode hunt企画を学祭にて実施

国内大学初のブロックチェーンを使った試みを東工大が学祭で実施
10月6~7日に開催される東京工業大学(以下東工大)の学祭、工大祭において ブロックチェーンおよび、仮想通貨を用いたQRcode huntと呼ばれる企画が実施される
独自トークンを用いた学祭での試み
Ethereum上で発行された独自トークンを用いた今回のような学祭での試みは、主催者側での調査では、国内初であるという

東工大主催:QRcode Huntブロックチェーンゲーム

出典:CrypGeek

10月6日、7日に開催される東京工業大学(以下東工大)の学祭、工大祭において ブロックチェーンおよび、仮想通貨を用いたQRcode huntと呼ばれる企画が実施される。

この企画では、専用のWalletを用いて、学内に隠されているQRcodeを見つけ、参加者の中で獲得トークン量を競い合うゲームである。

実際にブロックチェーン、トークンを利用した大学初の試みとなる。

当日オンライン上で作成したWalletには、あらかじめ100TECがAirdorpされる仕組みになっている。

TECは、Titech Electronic Currencyの略で、ERC20という規格で作られている。

(Titechは東工大 Tokyo Institute of Technology の略称である。)このトークンは、今回の企画を主催している東工大のCrypGeekという団体で出店している模擬店において、飲みものなどと交換できる。

さらに、付与されたトークンをすぐに交換せず、二日連続で企画されているゲームに参加することでTECトークンを増やすこともできる。

工大祭期間中には、学内の様々な場所にQRcodeが隠されており、そこに手持ちのTECトークンを送金することでQRcodeが隠されている場所の難易度に応じて2~100倍のTECトークンが送り返される。

一方で、送金されたトークンを半分、もしくは没収してしまう罠も仕掛けらている。同じQRcodeには、スマートコントラクトによって二度送金ができないように設定されており、また、一つのQRcodeに送金できる人数は制限されている。

QRcodeの設置場所は、リアルワールドゲームス株式会社提供、位置情報ゲーム内の地図と連携して、ヒントが表示されるようになっている。

参加者は、学内で地図アプリ内に表示されている目印や勘を頼りにより大きな値のトークンが送り返されるポイントをより早く見つけ出し、他の参加者に大差をつける必要がある。

出典:リアルワールドゲームス株式会社:ビットにゃんたーず(東工大QRcode huntイメージ図)

模擬店には、飲み物の他にOculus Goやワイヤレスイヤホン、スマートスピーカなどの景品が用意されていて、ゲーム終了時にランキング上位者に豪華な景品が授与される予定だ。

出典:CrypGeek

ランキングは、随時更新され現在上位者がどの程度トークンを持っているかがわかるようになっている。

ゲームへの参加、Walletの作成方法に関しては近日中に公式のTwitter(@CrypGeek)から発表されることになっている。

大学初の試みともあり、工大祭で開催されるゲームQRcode Huntは非常に 面白い企画と言える。

お時間のある方はぜひ参加してみてはいかがだろうか。

独自トークンを用いた学祭での初の試み

Ethereum上で発行された独自トークンを用いた今回のような学祭での試みは、主催者側での調査では、国内初であるという。

東工大ブロックチェーンサークルCrypGeekのメンバーは、この企画を通し東工大の様々な場所や魅力を伝えるとともに、仮想通貨について少しでも知ってもらえる機会にしたいということだ。

「一般の方は、仮想通貨やブロックチェーンに対して、投機や投資、詐欺など、よくない印象を抱いていたり、ほとんど知らないことが大半です。

今回のゲームに参加することで、仮想通貨のWalletの作成、管理、送金や受け取りの一連の操作を複数回行うことになり、その利用法や有用性などを少しでも感じてもらえれば嬉しいまた、良くない印象を払拭しできれば光栄です。」

とCrypGeekメンバーも語る。

Walletの開発をしてみて

CoinPostもCrypGreekを以前取材をさせていただいたことがあるが、毎回仮想通貨、ブロックチェーンの研究をしており、毎週研究結果発表を行なっている。

オープンに研究内容も公開しており、 他の大学生も参加可能とのことなので今回の学祭を含めぜひ一度足を運んでもらいたい。

また、最後にCoinPostよりCrypGeekに開発秘話を聞いて見た所下記のような回答が得られたので紹介。

はじめに悩んだポイントは、仮想通貨を使ったことがない人でも気軽に参加できるようにすることです。

具体的には、学祭に参加していただいた方々に、無償でTECトークンを配る方法です。

既存のWalletを使う場合、TECトークンは、そのWalletとは別の場所で配布する必要が出ててきます。

その場合、Walletを一度も使ったことがない人にとっては、ハードルが高いと考えました。

そこで、Walletの作成と同時に、Airdropが行えるWalletを実装する必要性が出てきました。

次にぶつかった壁は、アプリの審査の問題です。当初の予定では、iOSとAndroidでアプリを作る予定でしたが、Walletアプリの申請は難易度が高く、諦めざるを得ませんでした。

そこで、最終的にWeb walletを作ることに決めました。幸いなことにも今回実装を行なったチームのメンバーは、デザインを行う人からスマートコントラクを実装する人にいたるまで役割分担が良くできていて、お互いに補い合いながら開発ができたと思っています。

工大祭概要

場所:東京工業大学大岡山キャンパス実施

大井町線 大岡山駅より徒歩30秒 東京都目黒区大岡山2丁目12−1

ホームページはこちら

学生団体 CrypGeekとは

また情報系の学生やエンジニアリングをやっている学生が多く、技術よりの内容を皆で深めるような活動を行い東工大以外の学生も広く参加。

実際、今回実装に関わっている東工大の永山、大川(@tkhkaeio)以外は、東大の山本(@yamamoto_ban)、慶應の石川(@twshuny)、早稲田の浦田(@yukiUrata2)と様々な学校の学生から構成。

団体としては、今後ブロックチェーンの技術をもっと深く追いかけ、その発展のためにできることを模索していこうと考えている。

アプリ提供:リアルワールドゲームス株式会社

リアルワールドゲームス は、位置情報プラットフォームの運営・位置情報ゲームの開発を行っている。

ブロックチェーンを用いた、アプリも開発中で様々は実証実験も行う。今回の工大祭でのアプリも提供。

また、上記写真アプリ「ビットにゃんたーず 」テスト版もこちらより体験応募可能とのこと。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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