FTX遺産、6億ドルのビットコイン投資信託売却提案 SOLなどの大量送金も
グレースケールとBitwiseの保有を売却希望
破綻した仮想通貨取引所FTXの債務者側は合計7.44億ドル相当のグレースケールとBitwiseの仮想通貨投資信託の株式に関する売却提案を先週末に裁判所に提出した。
売却の対象は上図の通りで、グレースケールのビットコイン投資信託(約6億ドル)、イーサリアム投資信託(約9,000万ドル)、Bitwise指数ファンド(5,300万ドル)、イーサリアムクラシック投資信託(300万ドル)、ライトコイン投資信託(200万ドル)、グレースケールラージキャップ投資信託(200万ドル)の7銘柄だ。
債務者は売却希望について「債務者が提案した投資信託の売却または譲渡により、遺産は債権者へのドル建て分配の準備ができ、債務者は適切な時期に投資信託を売却するために迅速に行動することができるようになる」と説明している。
また、売却の手続きについては、投資アドバイザーの利用のほか、すべての利害関係者が代表となる価格決定委員会の設置も裁判所に提案している。
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保有する仮想通貨の移転も
FTXはまた、ソラナ(SOL)とイーサ(ETH)を新たに売却のために取引所へ送金したことが判明した。
具体的には、2日に110万 SOL(4,400万ドル相当)と7,183 ETH(1,350万ドル)を、6日には750,000 SOL(3,000万ドル)をバイナンスとクラーケンに入金した。また、過去に入金された分に合わせてFTXは合計200万 SOLを取引所に送金していた。
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仮想通貨取引所への入金は基本売却目的とされる。FTXとアラメダリサーチの遺産に関しては顧客への資金返済などのために9月に毎週1億ドル分(最大2億ドル)の仮想通貨を売ることが裁判所に認められている。
なお、FTXのサム・バンクマン=フリード前CEOは今月2日、ニューヨークの地方裁判所で7つの罪状すべてについて有罪判決を受けている。
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