前日に続くウォレットの動き
破産したFTXの遺産ウォレットから仮想通貨取引所バイナンスアドレスへ再び大規模な送金が行われたことがわかった。金額は1,000万ドル以上に相当する。
LookonchainやPeckShieldなどの観測データによると、今回は170,000 SOL(537万ドル)、1,393 ETH(250万ドル)、そして11,000 COMP(50万ドル)、974,000 RNDR(200万ドル)がバイナンスへ入金されていたという。
#PeckShieldAlert #FTX Cold Storage-labeled address on #Solana has transferred ~470K $SOL (~$15M) out. Some of these funds have been sent to #CEXs like #Binance #FTX Cold Storage-labeled address on #Ethereum has transferred ~$2.5M worth of cryptos, including 11K $COMP & ~974K… pic.twitter.com/KSi4Fgf3Al
— PeckShieldAlert (@PeckShieldAlert) October 26, 2023
仮想通貨取引所への入金は基本売却目的とされる。前日もETHやLINKなどを含む860万ドル相当の仮想通貨がバイナンスに入金されたことが確認された。FTXとアラメダリサーチの遺産に関しては顧客への資金返済などのために9月に毎週1億ドル分(最大2億ドル)の仮想通貨を売ることが裁判所に認められている。
関連:860万ドル相当のETHやLINKが取引所へ入金 FTXウォレットから
GBTCの保有も懸念
また、上述の保有仮想通貨による一時的な売圧の他、グレースケールの仮想通貨投資信託などに関しても多額な保有があり、どのように取り扱うか注目されている。9月提出の裁判所書類で判明したものだ。
- グレースケール・ビットコイン投資信託(GBTC)|4.17億ドル
- グレースケール・イーサリアム投資信託|7,000万ドル
- グレースケール・その他アルトコイン投資信託|600万ドル
- Bitwise指数ファンド|3,600万ドル
グレースケール「GBTC」に関してはもっとも保有数が多く、仮にビットコインETF転換が承認される前に清算されればGBTCの負的価格乖離に圧力をかけることになるだろう。
関連:グレースケールの投資信託「GBTC」とは ビットコイン現物との価格乖離が注目される理由