バイナンスへ送金 大量売却か
破産したFTXの遺産ウォレットから仮想通貨取引所バイナンスアドレスへ大量に送金されたことがNansenによって探知された。金額は860万ドル相当のようだ。
Nansenの追跡によると、FTXおよびアラメダリサーチのアドレスから340万ドルのイーサリアム(ETH)、220万ドルのChainlink(LINK)、100万ドルのAave(AAVE)、200万ドルのMaker(MKR)が「0xde9」とタグされたアドレスに移送され、その後バイナンスへの入金アドレスとされる「0xEae」に送信されたという。
取引所への送金は基本売却目的とされる。FTXに関しては顧客への資金返済などのために9月に毎週1億ドル分(最大2億ドル)の仮想通貨を売ることが認められている。また、当時裁判所がFTXが仮想通貨を売却する10日前に、米国管財人事務所に通知する必要があると命令した経緯がある。
FTX遺産の運用を管理する側は仮想通貨の売却だけでなく、ステーキングでの運用も行っている。最近では今月14日に、182億円(当時レート:1億2,200万ドル)以上にあたる550万以上のソラナ(SOL)と、約45億円(約3,000万ドル)以上となる2万4,000以上のイーサリアム(ETH)をステーキングしている。
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