アニモカブランズJPがNFT「Cool Cats」と提携 日本でIP展開

「Cool Cats」を日本市場で展開へ

大手Web3企業Animoca Brands(アニモカブランズ)は7日、日本の子会社Animoca Brands株式会社(アニモカブランズジャパン)とKLKTNが、Cool Cats Group(クールキャッツグループ)と戦略的パートナーシップを結ぶと発表した。

日本において、さまざまな側面からクールキャッツの知的財産(IP)を成長させることに重点を置く。

提携にあたって、アニモカブランズジャパンはクールキャッツグループの株式を購入している。さらに、アニモカブランズのデジタルエクスぺリンス部門KLKTNは、クールキャッツの3つのNFT(非代替性トークン)コレクションを、二次流通市場から購入したという。

クールキャッツは、2021年に誕生した人気のNFTコレクションだ。青い猫をモチーフとしていて、現在のフロア価格は約1イーサリアム(ETH)である。

アニモカブランズのデジタルKLKTNは、アニメとWeb3知的財産に焦点を当てた仮想都市「San FranTokyo」を運営しており、このレーベルでもクールキャッツのキャラクターを展開していく見込みだ。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

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読み切り漫画や商品化を計画

具体的な取り組みとしては、日本の漫画家を起用してクールキャッツの読み切り漫画などを共同制作し、クールキャッツの世界と日本漫画の伝統を融合させていくことを計画している。

「San FranTokyo」は、クールキャッツの主要キャラクターを中心にして新たに知的財産を構築。様々な商品化やライセンスの機会を探り、他の著名な知的財産とのコラボレーションや、クールキャッツのIPを活かしたVtuberコンテンツの作成など、さまざまなアプローチで日本におけるクールキャッツのプロジェクトを推進していく。

また、「San FranTokyo」は、クールキャッツの物語を取り込んでいき、フィギュアのリリースなども予定しているところだ。

アニモカブランズの日本進出

香港を拠点とするアニモカブランズは、企業評価額50億ドル超(約5700億円)のユニコーン企業として成長を続けている。

The Sandbox(ザ・サンドボックス)などブロックチェーンゲームから、メタバース、Web3インフラなど幅広く事業を行っており、21年10月には、日本の子会社として「Animoca Brands株式会社」を設立。講談社など国内大手企業が出資したことで注目された。

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Animoca Brands株式会社は9月、日本のゲームがグローバルにWeb3領域で事業展開していく上で支援する取り組みを本格開始すると発表している。

第一弾として、「みんゴル」など人気ゲームのアプリ開発を手がける上場企業 株式会社ドリコムと提携し、「Wizardry(ウィザードリィ)」のIPを活用したブロックチェーンゲームの海外展開を支援している。

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