ブラックロックの仮想通貨イーサリアムETF上場申請に進展
先週の動きの続報
先週デラウェア州で書類登録された現物型イーサリアムETF「iShares Ethereum Trust」について、米資産運用大手ブラックロックは正式にそれに関する「フォームS-1」をSECに提出したことが判明した。
フォームS-1とは、米国において新規株式公開などの証券オファーリングを行うために証券取引委員会(SEC)への提出が義務付けられている書類のこと。最初の提出でSECの承諾が出ることは一般的に少なく、数度の再提出と再レビューが必要となり、またSECの承諾後には、適時開示システムの「EDGAR(エドガーシステム)」で公開される。また、通常の場合、エドガーシステムに掲載されれば正式に審査開始(期限までのカウントダウン)を意味する。
ブラックロックのiShares Ethereum Trustについては、先週、上場先である証券取引所大手ナスダックが上場申請の書類(フォーム19b-4)を提出した経緯がある。フォーム19b-4はあくまで上場商品を取り扱う取引所側による書類の提出で証券の発行企業側は上述のS-1を提出する必要もある。
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フォームS-1によると、ブラックロックは仮想通貨取引所大手コインベース傘下のCoinbase Custody Trust Companyを現物ETHの保管企業とし、CME CF Ether-Dollar Reference RateというCMEの指数を利用する予定だ。
来年1月まで承認の公算
ブラックロックは今年の6月に初めて現物型ビットコインETFの上場申請を行い、SECの審査を受けている。その審査期限は来年3月中旬だが、FOXBUSINESSが先週入手した情報筋の内容によるとブラックロック側はSECが1月までに上場申請を承認する公算が大きいと見ているという。
1月10日前後には、Arkの現物ビットコインETFの上場申請が現在12社の申請の中で最初に審査期限を迎えるため、他のETFの審査基準となる見通しだ。
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