フリービットの格安スマホ、TONE Coin報酬と株主専用NFTでWeb3事業拡大

TONE Coinの導入計画

格安スマホを提供するフリービット株式会社は8日、トーンモバイルブランドを通じた新たなポイントシステム「TONE Coin」の導入計画を発表した。

このシステムは、スマートフォン上で動作するEthereum互換のレイヤ1ブロックチェーン「TONE Chain」の運用に貢献するユーザーに対して、報酬として「TONE Coin」を付与する。2024年2月1日から開始予定だ。

ユーザーは、スマートフォンを充電中に専用アプリをバックグラウンドで動かすことで、余剰リソース(電源、CPUなど)を提供し、「TONE Coin」を獲得できる。「TONE Coin」は1コインあたり100円相当の価値があり、トーンモバイルの月額利用料金に充てることが可能。

ただし、この「リアル価値交換」はサービス料金への充当に限定され、直接的な金銭交換はできない。また、交換レートは将来的に変更される可能性がある。

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TONE Chainのねらい

フリービット社は、TONE Coinを通じて、環境に優しい方法で世界最大規模の「非中央集権化」ブロックチェーンコミュニティを築くことを目指している。

「TONE Chain」は、モバイルブロックチェーンにおけるシーリング(ステーキング)報酬を提供する世界初の試みとされ、ノード数では分散ファイルシステム「Filecoin」に匹敵する世界第4位の規模を誇るという。

出典:フリービット

さらに、フリービットはWeb3、メタバース、5G時代に対応するユーザー協力型の実証実験プロジェクト「TONE Labo」を展開しており、参加する顧客にはトーンモバイルのオリジナル端末「TONE e22」を特別価格で提供している。

また、8日の発表で、フリービットは全株主に「TONE Chain」へのアクセス権と「株主NFT」を提供する新しい株主還元方法を紹介した。これにより、フリービットの株主は従来の株主優待に加えて、自身のスマートフォンを利用して「TONE Chain」を運用し、「TONE Coin」という仮想通貨の報酬を受け取ることができる。

フリービットは、Web3とDAOの精神に則った分散型で安全性の高いコミュニティ運営を目指しており、5G生活様式支援事業「TONE」とWeb3を絡めた戦略的な投資も進めている。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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