コインベースの仮想通貨デリバティブ取引、欧州進出へ 企業買収も視野に
OKXやバイナンスに太刀打ちできるか
米仮想通貨取引所大手コインベース(株価前日比-1%)は、新たに欧州連合(EU)で仮想通貨連動のデリバティブ(先物など)を提供することを計画しており、規制ライセンスを持つ企業の買収を視野に入れているようだ。CNBCが報じた。
CNBCの独占取材によると、コインベースは、MiFID IIライセンスを保有する持ち株会社を買収する契約を結んだ。会社の名前については明かされていない。
「MiFID II」とは、EUが2017年に更新した金融商品に関する規則を指す。株式、債券、デリバティブ、通貨などの資産クラスを包括的に規制するものだ。
コインベースは現在欧州で現物(スポット)取引のみ提供しているが、デリバティブ取引は仮想通貨市場全体の75%をも占めているため、コインベースにとって重要な市場開拓戦略となる。一方、バイナンスやOKX、Bybitなどの既存の大手プレイヤーは既に欧州市場でプレセンスを確立しているため、厳しい競争になりそうだ。
なお、コインベースは昨年から米国とオフショア(一部の米国の海外国)でビットコインやイーサリアム、ソラナなどの先物取引を提供し始めている。コインベースデリバティブの24時間出来高は40位(CoinGeckoデータ)に位置していることから、伸び代は大きいと見られる。
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