アバランチのミームコイン購入計画「Culture Catalyst」、資格要件が明らかに
ミームコインの選定基準
暗号資産(仮想通貨)AVAXのエコシステムを支援するアバランチ・ファウンデーションは、コミュニティ振興を目的とした施策『Culture Catalyst』の詳細を23日に発表した。この計画は、ミームコイン(「コミュニティコイン」)の購入を通じてコミュニティの活性化を図るものだ。
この計画において、ミームコインの選定基準は公正性を重視しており、特定の開発者やプログラマーに偏らないフェアなローンチ(公平な立ち上げ)が求められる。また、購入の際には初期段階での大口投資家(クジラ)による市場支配を防ぐ措置が講じられ、AVAX利用者・ホルダーに有利な開始条件やホワイトリストへのアクセスが奨励される。
対象となるミームコインは、アバランチ・ブロックチェーン上で生成され、発行者から独立していることが条件である。また、開発チームはミントコントラクトの所有権を放棄し、特定のチームによる初期段階での大量配布や、他のブロックチェーン上での重複トークンの存在がないことが必要だ。
さらに、大口投資家による独占、セキュリティ会社の精査を受けていないトークン、ホワイトリストを経ずにローンチされたトークンはプログラムの対象外とされている。
資格基準には以下の条件が含まれる:
– ミームコインの保有者が最低2,000人以上
– 上位100人の保有シェアが全供給量の60%未満
– 少なくとも50人の貢献者から20万ドル以上の流動性が提供されていること
– 時価総額が最低100万ドル、2週間の1日平均取引量が最低10万ドル以上
– ミームコインが発行から少なくとも1ヶ月以上経過している
関連:アバランチ財団のミームコイン購入計画発表で一部の銘柄が暴騰
コミュニティコインの定義
アバランチ・ファウンデーションは、これらの基準を満たすことがミームコインの購入保証ではなく、基準は柔軟に適用されると強調している。「資格基準を公表することで、財団の価値観を明確にし、コミュニティに方向性を示す」とし、「Culture Catalystプログラムへのコインの選定は財団が独自の裁量で行い、必要に応じて基準を変更する権利を有す」と述べている。
ミームコインは、インターネットのパロディやユーモアに根ざした仮想通貨であり、そのバイラルな性質によって広範な認知を得ている。アバランチ・ファウンデーションは、このようなミームコインをブロックチェーン空間における創造性と文化の表現として捉え、それを全面的に支持している。
また、ファウンデーションは、コミュニティによって作られたNFTやその他のトークンも含め、これらを広義の「コミュニティコイン」と見なしている。『Culture Catalyst』はブロックチェーン技術を用いた創造的な文化表現や、ユーザー間のエンゲージメントを強化することを目的とする。
『Culture Catalyst』が昨年末に発表された際、アバランチブロックチェーン上の一部のミームコイン価格は一時高騰し、COQは50.8%、HUSKYは116.9%、SHIBXは16%の上昇を記録した。
フェアローンチに関する取り決め
なお、「コミュニティコイン」のローンチ時には、AVAXの使用頻度などの条件を満たすユーザーに対して、公平な取引の機会を提供するための措置が設けられている。
これらの措置は、アバランチコミュニティメンバーがコインを早期に入手できるようにし、同時に価格と流動性の安定を図る目的で導入されている。公平性とコミュニティエンゲージメントの向上を目指している。
関連:「アルトコインシーズン」到来か、ミームコインBONKやORDI、PoW系のKAS等が記録的な上昇を遂げる
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します