マイクロストラテジー、1月にビットコインを買い増し 含み益は3,000億円強に
ビットコイン戦略の進展
ビジネス・インテリジェンス(BI)の分野をリードする米国企業、マイクロストラテジーは、暗号資産ビットコイン(BTC)に対する投資を拡大している。
同社の共同創設者であるマイケル・セイラー会長が7日に発表したところによると、1月に総額3,720万ドル(55億円)かけて850 BTCを追加購入したことが明らかにされた。
2023年第4四半期の財務報告において、マイクロストラテジーの最高財務責任者(CFO)アンドリュー・カン氏は、同社のビットコイン戦略と将来のビジネス展望について詳細を述べた。
カン氏によると、同社は第3四半期末から31,755 BTCを追加取得し、過去3年間の四半期ベースで最も大きな増加となった。同社は13四半期連続でビットコインを資産として加え続けている。
カン氏はさらに、第4四半期にビットコイン価格の著しい上昇を経験し、戦略的な資本市場活動と手元資金の活用により、ビットコインの積み増しを行ったことで、株主に対してさらなる価値を提供し続けることができたと説明した。
現在、マイクロストラテジーは平均取得価格31,224ドルで、190,000BTCを保有しており、含み益は、22億37,44万ドル(約3,300億円)に相当する(執筆時点でのビットコイン価格43,000ドルに基づく)。
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株主へ価値提供をアピール
マイクロストラテジーは、2020年8月に資本配分戦略の一環として2億5000万ドル相当のビットコインを購入し、高いリターンの可能性とインフレ対策としてのビットコインの魅力に賭けた。この大胆な戦略は実を結び、2020年初頭の150ドルだった同社の株価は3倍以上の490ドルへと上昇した。
また、同社の主力事業も順調で、AIベースのBIツール「MicroStrategy AI」を市場に投入するなど、技術革新を続けている。マイクロストラテジーの社長兼最高経営責任者(CEO)フォン・レ氏は、第4四半期および通期でのサブスクリプションサービスの売上が2桁成長を達成し、企業のクラウド化への継続的な取り組みが実を結んでいると述べている。
レ氏は、事業構造、ビットコイン戦略、技術革新への注力が組み合わさり、株主に対して前例のない価値創造の機会を提供できると確信していると強調した。
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