WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Aaveら、DeFiユーザー操作ミスによる巨額損失で報告 安全機能を追加

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • Aaveが操作ミスによる巨額損失の公式報告を発表
  • 新機能「Aave Shield」を導入

警告を誤って承認し、大損か

分散型金融(DeFi)最大手Aaveは15日、ユーザーが操作ミスにより不利なレートでトークンスワップを実行し、巨額の損失を出した件について公式の報告を行った。新たな予防策も実装したとしている。

Aaveによると、根本原因は、流動性の低い市場を経由して大規模な取引が行われ、価格に極端な影響が出たことだった。当該ユーザーの80億円弱の資産は600万円まで激減している。

ユーザーの注文量が異常に多かったため、CoWスワップのソルバー(ユーザーの代わりに、最も有利な取引ルートを探して執行するアルゴリズム)が非常に不利な価格を提示。ユーザーは強い警告が出ていたにも関わらず、これを承諾していた。

セッションが記録されていたため、ユーザーがモバイルデバイスにてチェックボックスをクリックし、警告を手動で承認したことが確認されている。

サードパーティ製スワッププロトコル「CoWスワップルーター」を介してAaveプロトコルの外部で行われた取引であるため、Aaveプロトコル自体に技術的な問題はなかった。

一方で、Aaveは今回の出来事をユーザー体験上の課題として重く受け止め、このユーザーにAaveが該当する取引から得ていた110,368ドル(約1,760万円)を返還するとしている。なお発生直後には60万ドルと見積もられていたが、実際はこれを下回る額だった。

現時点で、該当ユーザーからの連絡はないという。

関連:80億円弱の資産が600万円に激減、DeFiユーザーが操作ミスで大損 原因は?

今回は、流動性の低い市場が背景にあった。Aaveは、特定の価格において、価格を著しく低下させることなく大量の注文を満たすのに十分な資産供給量がない状態になっていたと説明している。

今回のケースでは、取引規模が利用可能な流動性に対して著しく大きく、ユーザーに提示された価格は、原資産であるaEthUSDTとaEthAAVEの市場適正価格を99.9%も下回るものだった。

約定中の価格変動ではなく、提示された価格が問題を起こしていた形だ。

しかし、安全措置として、Aaveのインターフェースは、「価格への影響が大きい(99.9%)。流動性が低いか注文サイズが小さいため、利益が少なくなる可能性がある」という警告を表示していた。

また、ユーザーは「100%の価値損失の可能性を承知の上でスワップを承認する」というボックスにチェックを入れる必要があった。ユーザーはこのボックスをクリックし、承認してしまった格好だ。

CoWスワップも今回の出来事を分析しており、悪条件が複数重なったと報告している。クォート(見積もり)検証システムが、古いガス(手数料)上限を設定していたことにより、有利な価格でのオファーが拒否されていたと説明した。

また、最も良いパフォーマンスを示したソルバーは2回のオークションを落札したが、どちらもオンチェーン上での執行に失敗していた。取引がプライベートなmempoolから漏洩した可能性も示唆されている。

CoWスワップはこの件で調査を続けており、その結果や是正措置については、今後公開すると述べた。

安全性強化する「Aave Shield」導入

今回の事案に関するフィードバックを受けて、Aaveは「Aave Shield」という機能をプラットフォームに実装した、これは、デフォルトで価格変動が25%を超えるスワップを自動的にブロックするものだ。

今後、ユーザーはリスクの高い取引を行う際には、設定メニューにアクセスして「Aave Shield」の保護機能を意図的に無効にする必要がある。このことで、意図せずに警告を承認してしまうことを防ぐ。

関連:誤って捨てたHDDに1200億円相当のビットコイン、元所有者がゴミ処理場ごと買収検討へ

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/18 金曜日
07:05
韓国教保生命とSBI、ドルを介さない日韓資金移転を実証 カントンネットワーク活用 
韓国教保生命保険とSBIグループが、ドルを介さず円とウォンのステーブルコインを直接両替し、日本から韓国へ機関資金を移転する構造を検証した。韓国内保険業界初の実証で、国際送金の効率化や透明性向上への活用が見込まれている。
06:40
米格付け大手S&Pグローバル、オンチェーン金融のリスク評価に参入 
米大手格付け会社S&Pグローバルが、オンチェーン金融のセキュリティー基準を担うオープンゼッペリンの買収に合意したと発表した。
06:20
米CFTC、仮想通貨ウォレットの仲介ブローカー登録を免除 
米CFTCは17日、パッシブソフトウェア提供者への規制免除措置を発表した。仮想通貨ウォレット等が無期限先物や予測市場へのアクセスを提供しやすくなる。
05:50
米国で株式トークン化普及を推進、SECが5年時限で証券取引所規制免除
米証券取引委員会(SEC)は17日、許可制のAMM流動性プールを通じたトークン化された米国株式の取引を暫定的に認める適用除外を発表した。対象銘柄数や取引参加者には制限が課される。
05:00
モスクワ証券取引所、仮想通貨5銘柄の無期限先物を22日より提供開始
モスクワ証券取引所が9月22日、ビットコインなど5銘柄に連動する無期限先物を上場する。対象は適格投資者に限定され、個人投資家の参加は当面できない見通しだ。
09/17 木曜日
18:17
金融庁、暗号資産の「販売所」誘導に懸念表明
金融庁が7月15日、日本暗号資産等取引業協会との意見交換会で示した論点が9月17日までに判明した。「販売所」への誘導懸念のほか、本人確認のICチップ必須化、FATFのイラン向け対抗措置への対応も求めた。
16:23
トークン化株式、時価総額が年初来3.6倍で最高=The Kobeissi Letter
米Kobeissi Letterによると、トークン化株式の時価総額は8月に29億ドルの過去最高を記録、前月比12%増・年初来262%増。DEX出来高急伸で9月も最高値更新の見方。
15:41
JPYC、韓国アップビット上場へ 岡部氏「大きな可能性」
円建てステーブルコインJPYCが9月17日、韓国最大手アップビットにウォン・BTC・USDT建てで上場する。岡部代表はCoinPostの取材に対し、国内の発行・償還100万円規制見直しへの期待を示した。
14:05
Q2の仮想通貨ベンチャー投資額、冷え込んだ前期から大幅回復=レポート
ギャラクシー・リサーチの調査によると、2026年Q2の仮想通貨VC投資額は56億8,300万ドルと前期比31%増加した。後期ステージの大型案件が牽引し、取引・取引所関連企業への資金集中が鮮明になった。
13:51
レボリュート攻撃者、6000モネロ要求 当初の1万ビットコイン要求は否認
英フィンテック・レボリュートの顧客データを盗んだとするハッカー集団が身代金6,000モネロ(XMR)を要求し、24時間の期限を設定した。テレグラムで出回った1万ビットコイン(BTC)要求への関与は同集団が否認している。
13:20
クリプト富裕層はどこに住むか、移住を意識した世界の仮想通貨採用度ランキング
ヘンリー・アンド・パートナーズが「クリプト・ウェルス・レポート2026」を公開。仮想通貨対応国ランキングのほか、投資戦略やステーブルコインの動向も紹介する。
11:50
コインベース、クラリティー法案否決直後にステーブルコイン報酬引き上げ
コインベースは16日、USDC報酬利率を3.75%に引き上げたと発表した。前日に米上院がクラリティー法案の審議入りを否決しており、規制強化を一時的に免れた形での利回り拡大となる。
11:43
ビットコインコア、新版が最終テスト段階に 脆弱性2件も修正
ビットコインコア(Bitcoin Core)32.0が9月14日にリリース候補に入り。ブロック検証高速化に加え、悪用可能なウォレット名とHTTPサーバーのメモリ枯渇を突く脆弱性2件を修正。10月10日に正式リリース予定。
11:35
オンド、米証券保管大手DTCCに初のトークン化企業として加盟
オンド・ファイナンスの子会社がDTCCの投信取引基盤Fund/SERVに、トークン化企業として初めて加盟した。全米の投資信託取引の85%超を処理する同基盤への接続により、伝統金融とのシステム連携が可能になる。
11:15
ビットコイン、下落幅は限定的も需要停滞=グラスノード分析
グラスノードが仮想通貨市場レポートを発表した。ビットコインは悪材料にもかかわらず下落は限定的。一方でオンチェーン・ETF・企業購入など新規資金の流入は軒並み止まっている。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧