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Q2の仮想通貨ベンチャー投資額、冷え込んだ前期から大幅回復=レポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 後期ステージの大型案件が全体の約78%を牽引
  • 投資額の約6割を「取引・取引所・投資・貸付」分野が占めた

後期ステージの大型案件が牽引

米仮想通貨金融大手ギャラクシー・デジタルの調査部門ギャラクシー・リサーチは16日、2026年第2四半期(Q2)の仮想通貨・ブロックチェーン分野におけるベンチャーキャピタル(VC)の投資動向をまとめたレポートを公開した。

レポートによると、Q2にVCが仮想通貨・ブロックチェーン関連の非公開企業へ投入した資金は約56億8,300万ドル(約8,868億円)、案件数は384件だった。前期比で投資額は31%増、件数は10%増と、冷え込んでいたQ1から明確な回復を見せた。

増加を牽引したのは後期ステージの大型案件で、投資額の約78%を占めた。初期ステージは約15%、シード・プレシードは約7%にとどまっている。

ギャラクシーレポート

出典:ギャラクシーリサーチ

件数ではプレシード(創業前・超初期)案件が約21%、後期ステージ案件は26%となった。ギャラクシー・リサーチは、プレシード案件の比率を起業活動や投資家のリスク許容度を測る指標としている。プレシード投資が一定の規模を維持する一方、後期ステージ投資の比率上昇は、仮想通貨市場の成熟化を示すものだとしている。

2026年上半期のVC投資額は100億1,800万ドルに達した。この投資ペースで年換算すると約200億3,700万ドルとなり、2025年の年間総額である203億ドルをわずかに下回るものの、2023年から2024年にかけての低迷期のペースを上回っている。

カテゴリ別では「取引・取引所・投資・貸付」に分類される企業が約35億2,300万ドル(約5,029億円)を調達し、最大の投資先となった。Q2のVC投資額の約6割を占めており、ギャラクシー・リサーチは、Q2の投資額の構成が「異例なほど集中していた」と指摘している。

次いで分散型金融(DeFi)が約4億7,800万ドル(約746億円)で2位。以下、プライバシー・セキュリティ、トークン化、AI、インフラ、Web3/NFT/DAO/メタバース/ゲーミング、決済・リワードと続く。

投資額ではトップへの一極集中となったが、案件数で見ると投資先はより分散している。取引・取引所・投資・貸付が51件で最多となった一方で、決済・リワードとDeFiがそれぞれ40件、Web3/NFT/DAO/メタバース/ゲーミングが37件、トークン化が36件、企業向けブロックチェーンが34件、インフラが32件だった。

Q2のVC市場は投資額では取引・投資関連に大きく集中した一方、案件数ではDeFiや決済、トークン化、インフラなど幅広い分野で投資が続いている。

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ベンチャーファンドの資金調達

仮想通貨VCファンドの資金調達環境は、依然として厳しい状況が続いている。

Q2に仮想通貨特化型の新規ファンド5本が集めた資金は、合計で約39億ドルにとどまり、新規ファンド数は2019年第3四半期(Q3)以来の低水準となった。

ギャラクシー・リサーチは、マクロ経済環境の不透明感や2022~2023年の市場混乱により投資家が慎重姿勢をとっている点を指摘。さらに、AI分野への投資拡大や現物ETF、デジタル資産トレジャリー(DAT)企業が機関投資家の資金をめぐって競合している点を要因として挙げている。

一方ファンドの規模では、平均約3億7,798万ドル、中央値は約8,000万ドルへとそれぞれ拡大した。2026年の資金調達額は上半期のペースを年換算すると約100億ドル規模に達する見込みで、2025年通年の87億5,000万ドルを上回る水準となっている。

出典:ギャラクシーリサーチ

米国への資金集中

地域別では、米国に本社を置く企業が投資額の73.5%を獲得し、英国の4.0%、フランスの3.2%を大きく上回った。

案件数でも米国企業が39.1%で最多となり、英国が7.0%、シンガポールが5.7%で続いた。案件数では資金額ほどの集中はみられないものの、投資規模では米国企業への資金流入が突出している。

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