10万円のイーサリアムOS搭載スマホ「ethOS」、一般販売開始
0.22ETHでNFTミント
暗号資産(仮想通貨)イーサリアムのOS(Operating System)を開発するプロジェクト「ethOS」は17日、スマホ「ethOSフォン」の一般販売を開始した。
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購入に関しては、まず0.22 ETH(約10.5万円)に相当するethOSフォンのNFTをBaseチェーンでミントし、NFTを実際のスマホに換えることができる。スマホの出荷は5月からだ。
ethOSフォンは、グーグル「Pixel 7a」機種にイーサリアムのOS(最新版ethOS 3.0)がプレインストールされた端末で、分散型のメッセージ機能や決済機能の利用が可能。また、「イーサリアム・ネーム・サービス(ENS)」の利用やライトノードの運用にも対応している。
特徴的な機能については、システムレベルのウォレットと統合されたネイティブ・ブラウザでは、モバイル・ウォレット・アプリ間で切り替えることなく取引を行うことができ、HeliosとNimbusライトクライアントのオンボード、XMTPメッセージング・サポートなどがある。
また、ethOSフォンを購入しないユーザーは、ethOS 3.0のソフトウェアをPixel 7aに搭載することもできるという。
同社は、なぜWeb3向けのモバイルOSが必要なのかについて「グーグルのアンドロイドとアップルのiOSは、デザイン上パーミッションが必要なプラットフォームであるため、Web3にうまく対応できない。中央集権的なプラットフォームは、新しいアプリケーションに十分な速さでパーミッションを与えることができず、遅延、制限、手数料が発生するたびに、Web3の可能性を壊してしまう」と指摘し、「ethOSはシステムサービスとして、イーサリアムのライトクライアントノードを動かす。すべてのブロックチェーンデータを保存せずにすべてのブロックを検証することになる」と説明した。
このスマホは昨年8月に発表されたもので、当初は0.39 ETHの定価だったが、ETHの価格自体が上昇してきたため0.39 ETHから0.22 ETHに変更されたようだ。
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