イーサリアムOSを搭載
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のOS(Operating System)を開発するプロジェクト「ethOS」は23日、このOSをプレインストールしたスマートフォンの先行予約を開始したことを発表した。
スマートフォンの機種は「Pixel 7a」。0.39ETH(9万4,000円相当)でNFT(非代替性トークン)を発行することで予約ができたが、最初の分はすべて発行済みだ。予約できた国は米国、カナダ、欧州に限定されていたと報じているメディアがあるが、ethOSは23日に「現時点では出荷されるのは米国のみである」とコメントしている。
GM. ethOS phone pre-orders have arrived!
— ethOS (@EthereumPhone) August 22, 2023
Are you ready for the first physical phone with ethOS pre-installed? pic.twitter.com/4V6ZFZO93t
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ethOSがモバイル端末向けのイーサリアムのOSを開発し始めたのは2021年。その時から、イーサリアムのOSがプレインストールされた専用デバイスはいつ入手できるのか、多くの問い合わせがあったとethOSは説明している。
このスマートフォンでは、分散型のメッセージ機能や決済機能の利用が可能。また、「イーサリアム・ネーム・サービス(ENS)」の利用やライトノードの運用にも対応している。
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先行予約されたスマートフォンが出荷されるのは2023年の秋の予定。この出荷が始まってから、同時期に一般販売を開始するとした。
また、ethOSは25日、NFT電子市場「OpenSea」で、偽物のNFTが出回っていると警告。その際、OpenSeaの公式リンクを添付した。OpenSeaでは本記事執筆時点で、このNFTは3ETH(72万円相当)で購入できるが、出来高は0ETHだ。
🚨Also fast are the fake ethOS NFTs on OpenSea.😒
— ethOS (@EthereumPhone) August 24, 2023
The official collection link is here:https://t.co/7KcCvhhdlx
And please remember regular orders will open in Fall 2023, so unless you want one early, or want to guarantee a Nounish version, please do not feel any FOMO. 💜 https://t.co/o0jeZbyx6u
仮想通貨とスマートフォン
スマートフォンは以前から、仮想通貨への対応を行なっている。例えば、2021年5月には韓国のサムスン電子が、サードパーティー製のハードウェアウォレットを、同社のスマートフォンでサポートすると発表。対応するサムスン製のスマートフォンに、ハードウェアウォレットの資産をインポートできるとした。
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また、仮想通貨コミュニティで最近注目を集めているのは、ソラナ(SOL)ブロックチェーン対応のスマートフォン「Saga」。Sagaは今年4月、予約注文分の出荷が開始されたことが発表された。その時の対象となる出荷先は米国、EU、英国、カナダ、スイス、オーストラリア、ニュージーランドである。
Sagaについては当初の1,000ドル(約14万6,000円)から599ドル(約8万7,000円)に値下げされた。