サムスン製スマートフォン、ハードウェアウォレットに対応
韓国のサムスン電子は13日、サードパーティー製の暗号資産(仮想通貨)のハードウェアウォレットを自社スマートフォンでサポートすると発表した。対応するサムスン製のスマートフォンに、ハードウェアウォレットの資産をインポートできる。
プレスリリースによると、Galaxyスマートフォンは「Ledger Nano SやLedger Nano Xなどを含む」ハードウェアウォレットと接続できるとしている。
これらのハードウェアウォレットの資産をSamsung Blockchain Walletにインポートし、管理することが可能になるという。
自社スマートフォンで暗号資産ウォレットを提供
サムスンは自社スマートフォンのGalaxyシリーズにて、暗号資産ウォレット機能「Samsung Blockchain Wallet」を提供しており、2021年現在、2019年のGalaxyS10や後継機種であるS20などが対応している。
現在、ウォレットはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のほか、ERC規格やTRC規格のトークンに対応を拡大しているほか、一部地域では取引所Geminiと提携し、暗号資産の取引にも対応している。
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さらには、アプリからブロックチェーン関連ニュースも閲覧できるほか、分散型アプリ(DApp)にアクセスする機能も提供しており、暗号資産を一元的に管理できるアプリとなっている。
簡単に資産を管理できるため人気の高いスマートフォン上のウォレットだが、インターネット環境に常時接続されるスマートフォンは不正アクセスなどを受ける可能性もある。
そのため、Ledger Nano Sなどオフラインで暗号資産を保管可能なハードウェアウォレットに比べ、利便性は高くとも安全性で劣ることが指摘されている。
安全性を確保するため、Galaxyスマートフォンでは、デバイスをハードとソフトの両面で保護するKnox security platformを開発し、標準的に採用してきた。
また、ブロックチェーン周りでは、ウォレットと共に提供されているSamsung Blockchain Keystoreを導入し、これによってウォレットの秘密鍵は、スマートフォンの安全な領域に保存されるとしている