ソラナ基盤の「DePlan」、遊休サブスクをレンタルして収益化

アプリとその購読者に追加収益

暗号資産(仮想通貨)ソラナ基盤のDePINプロジェクト「DePlan」は12日、Xでプロジェクト概要を発表した。個人が、購読しているアプリの未使用部分を人にレンタルして収益を得ることのできるプラットフォームである。アプリにも追加収益が入る仕組みだ。

DePlanは、AirBnB(エアビーアンドビー)を例に出した。その場合は、自宅居住スペースの未使用部分を人に貸すことで収入を得られる。同様に、DePlanは様々なアプリのサブスクリプションの未使用部分を人にレンタルできるものだ。

例えば、サブスクリプション(定期購読)を行っているユーザーは1か月分の使用料を支払うものの、こうしたアプリを数時間しか使用しないことも多い。

一方で、加入してもそのアプリを月に1回程度しか使用しない見込みであるため、サブスクリプションを行わない者もいる。DePlanは、こうした2つのグループの人々を結び付けるものだ。

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DePINとは

Decentralized Physical Infrastructure Networksの略称で、分散型物理インフラネットワークを指す。トークンエコノミーを活用して、様々なインフラの構築と運営を効率的に調整するシステムのことである。

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DePlanの仕組み

DePlanは、ユーザーのスクリーンタイム(アプリを使っている時間)に基づいて、その月に各アプリに残っている未使用時間を割り出す。こうして計算された時間は、ブロックチェーン上でトークン化される。

レンタル価格は、実質的な一時間あたり使用価格と、理想的な一時間あたり使用価格を平均したものとなる。

たとえば、あるアプリの平均使用時間が1か月あたり10時間で、サブスクリプション価格が月額10ドルの場合、実質的な価格は1時間あたり1ドルだ。

一方で、理想的な価格は、月額10ドルをスマートフォンの月間使用時間で割ったものが考えられる。スマホを1日4時間使用した場合、1か月あたりの合計は120時間だ。すると、理想的な価格は一時間あたり、10ドル÷120時間=0.083ドルとなる。

この例では、レンタル価格は平均を取って一時間あたり0.54ドル/時間に設定。その上で、継続的な供給と需要に基づいて変動していく。

DePlanユーザーが、Pay-As-You-Goプラン(使用料に基づく課金)でアプリをレンタルした場合、実際に使った時間の分だけ支払えばよい。この収益は、アプリの貸し手と、レンタルされたアプリの間に分配される仕組みだ。

DePlanは、これによりアプリも追加収益を得られることが可能で、既存ユーザーが使用時間の少なさを理由にして解約することもある程度防げる見込みだと説明している。

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今後のロードマップ

現在のところ、DePlanはロードマップのフェーズ2まで完了済だ。フェーズ 1ではアプリ用開発キットをリリースし、アプリ開発者が自社製品にDePlanを組み込めるようにした。フェーズ2ではDePlanアプリをリリースしている。

これから実施するフェーズとしては、様々なアプリのオンボードや、資金調達、独自トークンDPLNの、中央集権型取引所への上場などを目指しているところだ。

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