分散型予測市場ポリマーケット、取引高が1500億円超に 米大統領選受け

累計取引高が10億ドル超に到達

分散型予測市場のPolymarket(ポリマーケット)は、開始以来累計取引高が10億ドルを超えた。6月から7月末までに、累計取引高が6億6,300万ドルから10億5,000万ドル(1,540億円)へと約58%増加した格好だ。ザ・ブロックが報じた。

ポリマーケットは、スポーツ、政治、ポップカルチャー、オリンピックなど幅広いトピックで、将来のイベントの結果にユーザーが賭けを行うことができるプラットフォームである。

イーサリアムのレイヤー2プロジェクトである暗号資産(仮想通貨)ポリゴン(MATIC)のブロックチェーンを活用しており、ユーザーは、ステーブルコインUSDCを入金して賭けに参加することが可能だ。

取引高急増の背景には、11月に控える米大統領選などの政治イベントへの関心の高まりがある。

7月だけでもポリマーケットの取引高は3億8,000万ドル(557億円)を超えた。ユーザー数も大幅に増加しており、月間トレーダー数は1月の約4,000人から44,000人以上と10倍以上になっている。

現在、ポリマーケットの未決済残高は約9,000万ドル(13億円)だ。最大の市場は、「次期米国大統領が誰になるか」という賭けであり、これに関する取引量は4億7,400万ドル(645億円)を超えている。

大統領選だけで、これまでのポリマーケットの取引量全体の45%にも達する格好だ。

現在、大統領選予測市場では、ハリス氏が追い上げており、トランプ氏との差を縮めている。記事執筆時現在での勝利予想は、トランプ氏53%に対して、ハリス氏44%だ。

5月時点では、民主党候補だったジョー・バイデン氏が45%を維持していたものの、その後公開討論会などでのパフォーマンスが期待外れだったことなどを受け、勝利予想の票は急減した。

バイデン氏が選挙戦からの撤退を宣言し、ハリス氏を後任として支持してから、ハリス氏が急速に追い上げている状況だ。

最近の他の世論調査では、支持率でハリス氏がトランプ氏を上回る激戦区もあり、現在のところは接戦が予想されている。

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ハリス氏の陣営と仮想通貨

ハリス氏が仮想通貨についてどんな方針を取るのかは、まだ明確になっていない。

一方で、ハリス氏の政策顧問への就任が見込まれているデビッド・プラウフ氏はバイナンスなどで顧問を務めていた人物であり、仮想通貨に明るい。

また、ハリス氏の陣営が、選挙の争点の一つでもある仮想通貨について知るために、業界にコンタクトを取り始めているとも伝えられるところだ。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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