裁判所がリップル社に183億円の罰金、仮想通貨XRPめぐるSECとの裁判で
SECとの裁判ついに終焉か
7日の裁判所書類によると、リップル社は米国証券取引委員会(SEC)との約4年にわたる訴訟の一環として、1億2500万ドル(183億円)の罰金を科せられた。
本件担当の連邦地裁判事は、リップル社による1,278件の仮想通貨XRPの機関投資家向け売却取引が証券取引法に違反していると認定し、罰金を科した形だ。
罰金の金額は、SECが求めた20億ドルの制裁金を大きく下回っている。SECは控訴する可能性が高いとみられる。
なお、判事は今回の判決で、リップル社に対し今後証券取引法に違反しないよう命じた。
判事は「明確に言っておくが、裁判所は今日、リップル社の訴状後の販売が第5条に違反しているとは判断していない。しかし、リップル社が境界線を押し広げようとする意欲は、すでに境界線を越えていないとしても、いずれその境界線を越えることを示している」と述べた。
判決を受けて、リップル社のGarlinghouse CEOは、「SECは20億ドルを要求していたが、裁判所は彼らが手を広げすぎたと認識し、要求を94%減額した。我々は裁判所の決定を尊重し、会社を成長させ続けることを明確にしている。これはリップル社、業界、そして法の支配にとっての勝利だ。XRPコミュニティ全体に対するSECの逆風はなくなったと思う」とコメントした。
ブルームバーグのETF専門家James Seyffart氏はSNSで「SECはこれを、1億2500万ドルのペナルティを得た勝利と呼ぶに違いない。しかし、本当はリップル社の勝利だ。そして、SECの強制執行による規制というスタンスは損なわれた」とコメントした。
判決が好感され、仮想通貨XRPの価格は前日比20%急上昇している。
関連:暗号資産XRPの買い方 リップル(Ripple)社との関係や将来性を解説
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します