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Secured Finance、UBSトークン化MMFを担保にJPYC・USDCの借入が可能に DigiFTとの提携を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

RWA担保のDeFi融資を実現

スイス拠点のDeFiプロトコル開発企業Secured Finance AGは、シンガポールのトークン化資産プラットフォーム「DigiFT」との提携を発表した。

Secured Financeは、ブロックチェーン上で固定金利・固定期間の貸借を可能にするDeFiプロトコル。伝統的な債券市場の仕組みをオンチェーンで再現し、2025年11月には日本円ステーブルコインJPYCの固定金利レンディング市場を開設している。

関連:Secured Finance(セキュアード・ファイナンス)とは?JPYCの運用方法を徹底解説

今回の提携では、UBS Asset Managementが発行するトークン化マネー・マーケット・ファンド(MMF)「uMINT」を担保として、JPYCやUSDCを借り入れできる仕組みを構築。uMINTは、UBS Asset Managementが2024年11月にローンチしたトークン化投資ファンド。Ethereum上で発行され、高品質な短期金融商品で運用される。

トークン化マネー・マーケット・ファンド(MMF)とは

短期国債や譲渡性預金などの安全性の高い短期金融商品で運用する資産をブロックチェーン上でトークン化したもの。24時間取引や即時決済が可能になり、DeFiプロトコルとの連携も容易になる。

トークン化RWA(現実資産)市場は急速に拡大しているが、多くの場合、投資家は発行されたトークンを保有・売買するにとどまっていた。今回の統合により、uMINT保有者は資産を売却せずに流動性を確保できるようになる。

Secured Finance CEOの菊池マサカズ氏は、本提携について「TradFi(伝統的金融)とDeFi(分散型金融)の融合を”概念”から”実運用の金融インフラ”へ進める重要な一歩」と位置づけ、24時間365日のオンチェーン資金調達を可能にする意義を強調した。

関連:Secured Finance CEOが語るJPYC固定金利レンディングの挑戦|独占インタビュー

規制下のRWAとDeFiの接続点

DigiFTはシンガポール金融管理局(MAS)および香港証券先物委員会(SFC)の規制下で運営されており、UBS Asset Management、DBS Bank、Wellington Managementなど大手金融機関でトークン化をサポートする。

同社CEOのHenry Zhang氏は「規制下で提供されるトークン化RWAを、オンチェーンの資金調達という実需につなぐ」と述べ、トークン化が単なる発行にとどまらず実際の金融領域におけるユースケースへ広がることへの期待を示した。

拡大するトークン化MMF市場

今回の提携は、グローバルで拡大するトークン化MMF市場の流れに沿っている。JPモルガンは2025年12月にイーサリアム上でトークン化MMF「MONY」を、フランクリン・テンプルトンも同年11月に香港で米ドル建てMMFをローンチするなど、大手金融機関の参入が相次いでいる。

関連:JPモルガン、イーサリアム上でマネー・マーケット・ファンドをトークン化 適格投資家に提供へ

日本国内でも三菱UFJ信託銀行子会社のProgmatが46組織と共同で「日本版トークン化MMF」の検討を進めている。また、2026年1月にはニューヨーク証券取引所傘下のIntercontinental Exchange(ICE)がオンチェーン決済プラットフォームの開発を発表した。

関連:デジタル証券とステーブルコイン連携、日本版トークン化MMF実現へ

こうした動きの中で、Secured FinanceとDigiFTの取り組みは、トークン化MMFを「保有する資産」から「DeFiで活用できる担保」へと発展させる点で注目される。両社は今後、uMINT以外のトークン化ファンドや債券、株式などへの担保対象拡大を計画している。

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