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デジタル証券とステーブルコイン連携、日本版トークン化MMF実現へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大手金融機関46組織で共同検討

三菱UFJ信託銀行の子会社Progmatは2日、ステーブルコインと連携し、ブロックチェーン上で完結するデジタル証券について、46組織による共同検討の結果を発表した。

証券取引だけでなく利払いや決済もすべてブロックチェーン上で行える「日本版トークン化MMF」の商品化を目指す。

トークン化MMF(マネー・マーケット・ファンド)
短期金融商品(例: 国債、預金)に投資するマネー・マーケット・ファンドをブロックチェーン上でトークン化したもの。即時決済や利払いが可能。例: 米BlackRockのBUIDL。

Progmatが主催する「デジタルアセット共創コンソーシアム」は今年3月、「オンチェーン完結型STワーキング・グループ」を設置。事業会社やアセットマネジメント会社、銀行、証券会社など46組織が参加し、トークン化したMMFにステーブルコインを組み合わせた仕組みを検討してきた。

国内のデジタル証券市場は拡大が続いており、案件残高は5,189億円超、発行累計額は2,628億円超に達している。2025年中には案件残高6,455億円超、発行累計額3,411億円超まで拡大するとのこと。これまでは個人投資家向けの不動産トークンが中心だったが、金利上昇を受けて機関投資家向けの債券商品への関心が高まっている。

オンチェーン完結型STWG|報告書

海外では米ブラックロックのBUIDLなど数十のトークン化MMFが流通しており、総流通残高は72億ドル超に達している。ブロックチェーン上での価値保存や即時決済の需要が拡大しており、前年比で313%増加した。今回公表された報告書では、投資信託法などの制約がある中で、ブロックチェーン上の投資家から国債や預金へ資金を供給する日本版の枠組みを示した。

オンチェーン完結型STWG|報告書

報告書では、「投資信託と券面発行の前提」「パブリックチェーンとリスクウェイト」「ステーブルコインでの納税利用の不明確さ」という3つの課題も整理している。短期的には日本版トークン化MMFの商品組成を目指すと共に、オンチェーン金融を実現する上で摩擦となっている既存法制等の課題解決に向けて、事務局として整理を進めるとしている。

リスクウェイト
金融機関が資産に割り当てるリスクの重み。金融規制に基づき、資産のリスク度に応じた資本確保を定める。トークン化資産のリスク評価は規制上不明確な場合がある。

参加組織

Progmatが運営する「デジタルアセット共創コンソーシアム」は、デジタルアセット全般を対象とした新たなエコシステムの共創を目的としている。

同コンソーシアムには315組織が参加しており、今回の共同検討にはそのうち46組織が参加した。事業会社やアセットマネジメント会社、銀行、証券会社、機関投資家などが名を連ねている。野村アセットマネジメント、三菱UFJアセットマネジメント、みずほ銀行、三井住友信託銀行、野村證券、大和証券といった大手金融機関が参加している。

関連:オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化

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