ヘイズ氏が数百万ドル相当の売却
BitMEX創業者で著名トレーダーのアーサー・ヘイズ氏が、保有していたアルトコインを大量売却した可能性があることがわかった。先日まで長期保有に強気予想を示していたが、足元の市況を受け弱気に転じた。
Lookonchainが16日に報告したところによると、ヘイズ氏はイーサリアム(ETH)を82万ドル相当、エセナ(ENA)を65.1万ドル相当、Lido DAO(LDO)を48万ドル相当、アーベ(AAVE)を28.9万ドル、ユニスワップ(UNI)を20.1万ドル相当売却したところだ。
そのわずか数時間前にも、160万ドル相当のイーサリアム、約73.3万ドル相当のエセナ、約12.4万ドル相当のETHFIを売却したことが報告されている。総額500万ドル(8億円)規模に達した。
オンチェーン分析プラットフォームのグラスノードも14日、イーサリアムのベテラン投資家による売りが、2021年2月以来の高水準に達していると報告している。
ビットマインのようなトレジャリー企業が下落局面でも買い増しを続けているものの、イーサリアムは過去5日間で11%、過去1か月で21%下落しているところだ。
関連:続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードは15日、ビットコインとトップ500アルトコインの供給量のうち利益が出ている分を比較した。アルトコインについては供給量の約5%しか利益が出ていない状況で、投げ売り相場の領域にあると分析している。

出典:グラスノード
一方、ビットコインの利益も急激に減少し始めたばかりだが、アルトコインとの間には 乖離があると指摘した。こうした状況は過去のサイクルでは見られなかったと述べる。
こうした中、キャッスル・アイランド・ベンチャーズのパートナー、ニック・カーター氏は現在、仮想通貨は他の部門に遅れを取っているとして次のような見解を示した。
今や仮想通貨は「忘れ去られた子供」のようなものであり、AI(人工知能)とマグニフィセント・セブンが主役となっている。
個人投資家はデータセンター、量子コンピューター、レアアース関連銘柄に注目している。仮想通貨は、(FTX破綻などのあった2022年のような)特別な要因からではなく、ただ疲弊と注目や買い手の不足、長引くトレジャリー企業の調整によって下落傾向にある。
また、仮想通貨市場の「4年サイクル」といった概念は時代遅れであり、今後は仮想通貨分野でも実際に価値を提供していくことが必要だと意見している。
マグニフィセント・セブンとは
米国株式市場を代表する特に影響力・成長力が高い7社の大型テック企業の総称。具体的にはアップル、マイクロソフト、グーグル、アマゾン、メタ、NVIDIA、テスラのこと。
短期的な市場要因については、bitbankのアナリスト長谷川氏が16日のレポートで指摘した。米国における10月25日までの4週間の民間企業人員削減数が市場予想を下回っており、景気後退懸念からリスクオフムードが強まっていることを挙げた。
また、米ハイテク株の軟調につられてビットコインも下落しているが再び売られ過ぎの水準だと分析している。
関連:ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿



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