ヴィタリック、ミームコイン売却益7,900万円を動物保護に寄付

ミームコイン売却益を寄付

イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は15日、昨年受け取った動物系のミームコインを売却し、慈善団体に寄付したと発表した。

領収書によると、時価7,700万円相当の200ETHをEffective Altruism Fundsの動物福祉基金へと寄付している。

ブテリン氏は、「コインを慈善団体に直接寄付してくれれば嬉しい」とも呼びかけた。また、公共財を支援するようなミームコインが理想的だと論じている自身のブログ記事にリンクを張っている。

こうした動きの背景として、プロジェクトの宣伝のためにブテリン氏にトークンを贈るプロジェクトが相次いでいることがある。ブテリン氏は、自分に送信するのではなく最初から慈善団体に寄付して欲しいとの意向を示した形だ。

特にブテリン氏は今月5日、イーサリアムベースのミームプロジェクトであるNeiroから贈られた1,700万円相当のNeiroトークンをすべて売却している。

これを受けてNeiroは「収益の一部を野良犬の保護施設に寄付していただければ幸いだ。私たちの遊び場を作ってくれてありがとう!」とXでブテリン氏に伝えていた。

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なお、ブテリン氏による売却後、Neiroトークンの価格は60%下落したが、その後すぐに約200%急騰した。5日の0.12ドル前後から、現在は0.22ドル前後へ上昇している。

Neiro(NEIRO)は、ドージコインのモチーフとなった柴犬かぼすちゃんの後輩犬「ねいろちゃん」にインスパイアされて誕生した新しいミームコインである。

Neiroは、ブテリン氏へのトークン贈与は、元々の開発者によって行われたものであり、その開発者はすでに去って現在はコミュニティがNeiroを運営していると主張しているところだ。

また、コミュニティ主導のアプローチや、動物保護施設への寄付など慈善活動に取り組む姿勢を強調している。一例として、日本の千葉にある野良犬保護施設に1,600ドル(24万円)を寄付したと述べた。

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ミームコインとは

インターネット上で話題になることで人気を集めるコイン。代表的なものにイーロン・マスク氏がSNSで言及したことが背景の一つとなり取引量が急増したドージコイン(DOGE)がある。2020年にドージコインを踏まえてリリースされたSHIBA INU(SHIB)も存在。

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ブテリン氏が語る理想のミームコイン

ブテリン氏は、3月のブログ記事で次のように意見していた。

ただユーザーを集めるということだけでなく、エコシステムとその周囲の世界にプラスの影響を与えるような、質の高く楽しいプロジェクトが、他より多くの注目を集めることを望む。

少なくとも、悪いミームコインよりも良いミームコインに、理想的には、内部関係者やクリエイターを豊かにするのではなく、公共財をサポートするようなミームコインに注目が集まるといい。

Neiroは、ブテリン氏の見解に賛同し、「ミームコインのエンタメの側面に社会貢献性を組み合わせ、すべての参加者に利益をもたらすエコシステムを構築する方法を模索したい」と述べている。

なお、GameFiデータサイト「Chainplay」によると、2024年までに97%のミームコイン・プロジェクトが失敗に終わっていた。

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