バイナンスのCZ氏、CNBC番組内で仮想通貨市場の強気転換を語る

CZ氏がCNBCの番組に出演
CNBC AFRICAの番組CRYPTO TRADERにCZ氏が出演した。司会のRan NeuNer氏はCZ氏に対し、低迷する仮想通貨市場の強気市場転換の鍵は何かとの質問を投げかけた。また、先月からおよそ50%減少した取引所の取引量に関しても質問をしている。

CZ氏がCNBCの番組に出演

バイナンス社のCEOであるCZ氏は、CNBC AFRICAの番組CRYPTO TRADERに出演した。

同番組内で司会を務めるRan NeuNer氏はCZ氏に対し、低迷する仮想通貨市場の強気市場転換の鍵は何かとの質問を投げかけた。

以下が、その際のやりとり。

価格回復について話を移しましょう。過去にたくさんの良いニュースがありました。しかし、市場には全く変化が見られません。今後市場を動かす要因はなんだと思いますか。

CZ氏

それは難しい質問ですね。

なぜなら全くわからないからです。

何が引き金となって、強気に転じるのか予測することは極めて困難なものなんです。

例えば、もし2年前に同じ質問を尋ねられたとしたら、「ICOです」とは答えられなかったでしょう。

いまICOのブームが少し落ち着いていますが、これは良い傾向だと思います。

資金調達があまりにも簡単すぎたので。

(ICOは)プロジェクト側がもう少し努力を必要とするような形になるべきだと考えています。

じつは私自身も同じ疑問を抱いていて、これら良いニュースがある中で全く価格に変動がないのが不思議です。

機関投資家の参入が強気市場転換への大きな要因になると思っているのですが、以前に比べ安定性も高く、健全なプロジェクトが増えているのにも関わらず動きがないのは全く理解できません

なので、実のところを言うと何が強気市場へのきっかけとなるか全く分かりません(笑)

ただ何かがきっかけとなり、強気市場へと変化するでしょう。

以上のように、CZ氏は何が要因となり価格回復へと向かっていくのかは分からないとしたものの、いつかは強気市場へと変化するだろうと結論づけた

激減する取引量

多くの仮想通貨交換所の取引量が減少している。

バイナンス社は取引量において世界一を誇っているが、その同社も例外ではない。

番組内では、その点に関しても質問が飛んでいる。

調査書によれば取引量が先月に比べ約50%減少していますが、危機感を抱いていますか。

CZ氏

そうでもないです。

どのように、あるいは、いつの時点の取引量と比べるかによります。

もし7月、8月の取引量と比べると、その減少量は少しだけです。

値動きもほとんど見られないので、おのずと取引量は減少します。

もし今年の1月頃と比べたなら、取引量は90%ほど下がっています。

あの当時と比べれば、現在は10%ほどしかありません。

ただ2、3年前と比較すると、取引量はかなり多く、現在の取引量でも十分良好です。

また、競合する仮想通貨取引所の数も数百、あるいは千に及んでいます。

そういう意味では、取引所のビジネスは大丈夫だと思います。

このように取引量は減少したものの、数年前と比べると取引量はかなり大きく、経営面での心配はないとしている。

実際に最高値からの下落率を意識する見方は多くあるが、昨年はいわゆる大きく市場が伸びた年でもあり、長くから運営を行なっている取引所の中では、危惧すぐ水準まで落ちているとの声は少ないと言える。

バイナンスのシンガポール進出

先日コインポストでも報じた通り、シンガポール進出を発表したバイナンス社は先月シンガポール政府が運営するTemasek HoldingsのベンチャーキャピタルであるVertex Venturesから戦略的投資を受け、取引所と同ベンチャーが協力しながら市に新しい支店を設立すると発表している。

CZ氏が番組内でも語ったように、バイナンス社の経営は順調のようだ。

これからどのようにサービス展開されるのか注目だ。

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