ソラナ財団、資産トークン化開発者や政策専門家に1億円以上の助成金提供
「フィンインターネット構築」を促進
ソラナ財団は6日、100万ドル(約1.4億円)相当の助成金を提供すると発表した。今回の助成金テーマは「フィンインターネット(金融+インターネット)」の開発および政策立案に向けたものである。
フィンインターネットとは、複数のトークン化された資産(例:ステーブルコイン、株式、NFT)を同じプロトコル上で統合する、相互運用可能な金融システムのグローバルネットワーク構想を指す。
このフィンインターネットは、資産のトークン化と統一台帳という2つの重要な技術を前提としており、例として住宅ローンのトークン化によって手続きの簡略化が可能だと説明されている。
- 関連当局からトークン化された不動産証明書を発行
- 世界中の銀行やDeFiプロトコルでローン提供者を検索
- ニーズに合ったローンを選択
- フィンインターネットアカウントに直接融資が実行される
その目的については、「トークン化された資産を通じて、従来は断片化されていたシステムをフィンインターネットの統一台帳に接続するためのオンとオフの経路を構築すること」と説明している。
助成金がカバーする分野としては、以下が挙げられる。
- ユーザー・アプリケーション:フィンインターネットへのエンドユーザーインターフェースを提供するアプリケーション層。アセットクラスにまたがるワークフローをユーザーに提供する。
- トークンマネージャーアドミン:トークン・マネージャーがフィンインターネットと連携するためのアプリケーション層で、発行アセットに基づくワークフローを実行可能にする。
- 認証ウォレット:ユーザーがベアラーキーを安全に保管し、フィンインターネット全体のトランザクションに署名するためのメカニズム。
- 統一台帳:フィンインターネットの台帳インフラへのインターフェースで、元帳固有のインフラの上に抽象化されたもの。
- 元帳インフラ:フィンインターネットの不変の記録保持層。
- パブリック・トラスト・レジストリ:フィンインターネット全体で信頼できる参加者のマスターデータを公開するレジストリ。
- コントラクト・マーケットプレイス:トークン管理者のためのスマート・コントラクト・マーケットプレイスで、アセット固有のルールの実装を容易にする。
なお、助成金額は1ドル〜10,000ドルの範囲に収まるとされている。
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