リップル共同創業者ら88名の実業家、米大統領選でハリス氏支持を表明
ラーセン氏やキューバン氏がハリス支持
米国企業を率いる88人の実業家らは6日、米大統領選でカマラ・ハリス氏を支持するという内容の書面に署名した。CNBCが報じた。
暗号資産(仮想通貨)業界では、リップル社のクリス・ラーセン共同創業者もサインしている。また、仮想通貨を支持する著名投資家マーク・キューバン氏も名前を連ねた。
キューバン氏は、バイデン政権下、特にゲーリー・ゲンスラーSEC委員長による仮想通貨業界への取り締まりが大統領選では不利に働くとして批判していたところだ。ただそれでも民主党を支持し続けている。
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88名は、ハリス氏を大統領に選ぶことに賛同するとして、次のように述べている。
カマラ・ハリス氏がホワイトハウスに就任すれば、ビジネス界は、米国の産業が繁栄することを望む大統領の誕生を確信できる。
バイデン大統領のパートナーとして、ハリス副大統領は、米国への企業投資を促進してきた。また、米国企業が世界市場で競争し、勝利できるようにするための行動を推進してきた実績もある。
さらに、ハリス氏が「法の支配、安定性、健全なビジネス環境を支援するようなフェアかつ予測可能な政策を今後も後押し」するだろうと続けた。
9月10日には、トランプ氏とハリス氏による大統領選の第1回討論会が開催される予定だ。このタイミングでハリス氏を支えることが今回の書面の目的とみられる。
ラーセン氏が書面にサインしたこととの関係は不明確だが、リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは7月時点で、「政策提案を行わず、政治的立場だけに基づいて候補者について結論を急ぐことは、仮想通貨業界の足かせとなっている」とXに投稿していた。
ハリス副大統領はシリコンバレーとも関わりがあり、そこには現行の仮想通貨規制などをリセットする機会もあるとして中立的な立場を示していた形だ。
この書面にサインした人物は、Yelpのジェレミー・ストップルマンCEO、Snapのマイケル・リントン会長など、上場企業の著名CEOらがいる。また、慈善家のリン・フォレスター・デ・ロスチャイルド氏、Facebookのダスティン・モスコビッツ共同創業者、元著名NBA選手で億万長者のマジック・ジョンソン氏、米テクノロジー界の大富豪であるロン・コンウェイ氏も参加しているところだ。
その他に、PayPalのダン・シュルマン元CEO、ペプシコのインドラ・ヌーイ元CEOなど大手企業の元CEOらの名前も見られる。
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米民主党と仮想通貨
ハリス氏は現在のところ、仮想通貨支持を打ち出すトランプ候補とは対照的に、仮想通貨に対する政策方針を発表してはいない。
ハリス氏の上級選挙顧問であるブライアン・ネルソン氏は8月、ハリス氏が「新興技術やその種の産業が成長し続けられるような政策を支持する」意向だと伝えた。ただ、まだ具体的な内容は明かされていない状況である。
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一方で、仮想通貨を肯定する議員は民主党の中にも超党派で存在しているとの声もある。
仮想通貨支持者で民主党への大口寄付者であるロン・コンウェイ氏は、政治資金団体「フェアシェイク」が民主党ブラウン上院議員の議席を奪おうとしているとして、同団体から離脱を表明。
この際、仮想通貨を後押しする「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法(FIT21)」が5月に超党派で下院を通過したことに言及した。民主党議員の一部も法案に賛同していたことを指摘する形だ。
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