テザー疑惑募る仮想通貨取引所Bitfinexが新たに4種のステーブルコインを追加

テザー疑惑募る仮想通貨取引所Bitfinexが新たに4種のステーブルコインを追加
大手仮想通貨取引所Bitfinexは公式ブログにて、既存のステーブルUSDTとDaiを含め、本日よりUSDCやPAXなど計6種のステーブルコインが米ドル建てによる取引を提供するを発表した。ステーブルコインアービトラージは可能か。

Bitfinexのステーブルコイン追加

大手仮想通貨取引所Bitfinex、およびEthfinex(BitfinexのERC20トークン取引所)は公式ブログにて、既存の価格安定通貨USDTとDaiを含め、本日から以下計6種のステーブルコイン取引が米ドル建てによる取引を提供するを発表した。

  • USDC
  • TSUD
  • PAX
  • GUSD
  • USDT
  • Dai(イーサリアム担保の通貨)

先週、BitfinexはUSDT/USDEURT/EUR二つの法定通貨建てのテザー取引ペアを開始した。

今まで、Bitfinexの姉妹企業テザー(USDTの発行側)を通して、1:1でUSDTとUSD交換が可能だったが、このように、USDTやその他のステーブルコインを追加することにより、全体的にステーブルコインの需要と競争が高まることになる。なお、先日テザー社上でもUSDTからUSDへの換金が再開されており、テザー社がイメージに向けて動き出している。

直近では、PAXやUSDCを含むステーブルコインの全体取引高が高い水準となっており、特に下落相場においては、有効なヘッジ手段としてされ始めている。

USDTを中心に多くの価格安定通貨に対し、米ドル建てによる取引は1:1を保てない状況が続いており、大口投資家中心によるアービトラージが可能と予想されている。

このように、裁定取引が行われることにより、売りと買いが生じ、ステーブルコインの価格乖離が無くなる(1:1の復旧)のではないかとされる。

ビットコイン、イーサリアム、EOSなどの仮想通貨が急落した11月14日から15日にかけ、USD Coinを含む一部のステーブルコインの24時間取引量が200%以上の増加を記録。仮想通貨の急落が、ステーブルコインの取引量急増の要因となったことが予想される。

BinanceやHuobiのステーブルコイン取り組み

世界最大級の仮想通貨取引所Binanceは先日、『USD@』という米ドル基軸の価格安定通貨取引ペアの一括提供を開始しており、XRP/PAXのような人気通貨のステーブル建ても取引リストに追加され、また、世界No.3の取引所Huobiでは、PAX・TUSD ・USDC・GUSD から一体化した安定通貨パッケージ『HUSD』を設立し、4つのトークンの間で1:1のレートで自由変換できる仕組みで、より便利なステーブルコイン取引が可能となっている。

世界取引高No.3の大手仮想通貨取引所Huobiは、新たな取引ペア XRP/HUSDを発表し、取引開始を日本時間11月30日16時と予定する。
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