仮想通貨取引所Zaif復活への第一歩 ビットコインの入出金再開を発表|第三者機関の脆弱性診断で安全性を確認

Zaifがビットコイン(BTC)入出金再開
仮想通貨の流出事案後、一部サービスを停止していた仮想通貨取引所Zaifが、BTCの入出金を12月17日(月)17時ごろより再開。仮想通貨ハッキング事件後、第三者機関の脆弱性診断により、安全性が確認されたことを受け、サービスを順次再開する意向も発表した。

Zaifがビットコイン(BTC)入出金再開

2018年9月に発生した不正アクセス及び仮想通貨の流出事案を受け、一部サービスを停止していた仮想通貨取引所Zaifが、ビットコイン(BTC)の入出金について12月17日(月)17時ごろより再開することを同社メールにて発表した。

再開する発表内容

再開するサービス:ビットコイン(BTC)の入出金

ビットコイン(BTC)の出金制限:1回のBTC出金額の上限 100万円相当、1カ月のBTC出金額累計の上限 200万円相当

引き続き停止中のサービス

ZAIF,XCP,BCY,SJCX,FSCC,PEPECASH,CICC,NCXCの出金

BCH,MONAの入出金

MONAの取引および売買

新規口座開設

コイン積立(新規登録、引き落とし、買い付け)

アフィリエイトプログラム(新規登録、本人確認またはコイン積立加入が条件となる報酬の発生)

Zaif Payment

マネパカード連携(出金&チャージ)

今回の発表に関して

今回のBTC出金の再開は、事業譲渡を行なった株式会社フィスコが引き継ぎを行なった「近畿財務局より発出された業務改善命令への対応遂行」を実施した上で、第三者のセキュリティ専門機関が実施した脆弱性診断によって、安全性が確認されたサービスに関して順次再開を行う上での対応となった。

出金制限が1回で100万円、月200万円と低い金額で制限を設けられているのには、マネー・ローンダリング防止及び不正出金防止が関連していると発表した。

今回はまずビットコインの出金を再開させたことになるが、同様に流出事案が発生したコインチェックも関連サービスの再開に順次動き始めている。

これらの事件を背景に発令された業務改善命令を踏まえても、日本の仮想通貨市場が再始動が徐々に動き始めたことになるだろう。

Zaifの不正アクセス及び仮想通貨の流出事案について

Zaifは2018年9月17日、サーバー障害を理由に入出金を停止、20日明朝、取引所を運営するテックビューロ社がハッキング被害をうけた事をプレスリリース文にて公表し、Zaifの不正アクセス及び仮想通貨の流出事案が明らかになった。

流出通貨はビットコイン(BTC)、モナコイン(MONA)とビットコインキャッシュ(BCH)の3通貨となり、被害総額は67億円にも及んでいたが、その後の流出資金の回収には至っていない。

2018年10月10日に、フィスコ仮想通貨取引所への事業譲渡で合意。2018年11月22日、フィスコグループはテックビューロ社から仮想通貨交換事業「Zaif」の譲渡が完了したことを発表している。この事業譲渡でZaifの安全性の強化、流出した仮想通貨の補償を完了させた形だ。

Zaifを事業譲渡したフィスコ取引所の口座開設方法

国内大手取引所「Zaif」の利用者やサービス内容を承継し、本格始動したあと、事業拡大していくであろう「フィスコ取引所」。独自のサービス展開も期待されている。

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