COMSA ICOを巡るテックビューロ社とCAMPFIRE社の騒動真相
テックビューロとCAMPFIREの騒動
今回COMSAはICO前にCAMPFIRE社が9月29日トークンセールの3日前に突然ICOの実施を否定。
ICO前にツイッターなどでもトークセールに関しての混乱がおこっており、今回はそれを時系列で整理してみました。
CAMPFIRE社:CF社
テックビューロ:TB社
日付 | 内容 | 提供元 |
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2016/9/26 | テックビューロとCAMPFIRE事業提携を発表 | CF社 |
2017/3/27 | CF社TB社と提携し、Zaif のホワイトラベルによる取引所「FIREX」の開設を発表 | CF社 |
2017/8/3 | COMSA発表ホワイトペーパーにてCFがICOを検討中と記載される | TB社 |
2017/9/5 | COMSAトークン・プレセール開始 | TB社 |
2017/9/12 | 「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」において、コインチェック株式会社様が提供する決済サービスを導入 | CF社 |
2017/9/14 | COMSA上でのICOの実施を前提とした業務提携を解消する通知をTB社からCFへ通知が来る(発表10/02) | CF社 |
2017/9/15 | 「仮想通貨取引所システムのOEM提供を同月30日に終了させる」との通達をTB社から受ける(発表10/02) | CF社 |
2017/9/29 | CF社、COMSAでのICO実施を否定 | TB社 |
2017/9/29~10/2 | 取引所Zaifにて3日間に渡るシステム不具合でさらなる混乱を生む。 | TB社 |
2017/10/2 | COMSA、TB社側からの経緯説明 | TB社 |
2017/10/2 | COMSA、TB社側の見解に一部誤りがあるとし、CF社からも経緯説明 | CF社 |
2017/10/2 | 騒動が落ち着かないまま14:00時よりCOMSA ICO開始 | TB社 |
2017/10/2 | COMSA、TB社がCF社の経緯説明のTB社の見解、今後の対応を説明 | TB社 |
※CoinPsot注:
CAMPFIRE社の文章より抜粋
テックビューロ社(COMSA)の文章より抜粋
9月29日CF社からのCOMSAプラットフォームからのICO実施予定なし表明
事の発端は9月29日のCF社からのCOMSA プラットフォームからのICO実施予定なしという文章からでした。
「(CF社が)仮想通貨を使った資金調達用ICO(Token Sales)ソリューション「COMSA」にて当社がICO(Token Sales)を行うとの報道がなされていますが、双方で詳細な諸条件などに基づいて合意に至った事実はなく、今後もCOMSA上でICOを実施する予定はございません。」
COMSA側は突然CF社からの投稿に対しての「COMSAにおけるCAMPFIRE社のICOの中止の経緯について」を10月2日に投稿
「両社の関係や時間的な問題など、様々な要素を加味した上で割り出した結論からは、ホワイトペーパーやウェブに公開されたスケジュールに従ったICO実施をすることは困難となったため、ICOの引き受けをこちらからお断りすることといたしました。」
CF社のICO中止は事実とした上で、あくまでCOMSA側は混乱を避けるため、双方で協議した上での発表を検討していたが、9月26日のCF社側からの投稿により双方同意の発表はできなくなったと主張。
その後双方が双方の公表内容の訂正も含め、今までの経緯を説明する文章を投稿しましたので時系列そして双方の意見を交えながら説明していきます。
ICO実施について
「(CF側は)「COMSA」上でのICOの実施を視野に入れ、ICOの枠組み等につきましてTB社と協議を行なったことはございますが、具体的な条件や内容に関して交渉を行ったことは一切無く、最終合意に至った事実も一切ございません。」
「TB社による「テックビューロが仮想通貨を使った資金調達用ICOソリューション『COMSA』を発表」と題する2017年8月3日付発表にも「※検討中であり決定ではありません」と明記されておりますように、当社によるICOの実施は未確定」
CF社はあくまで提携はしていなかったと主張。一方でTB社(COMSA)側は
「ブロックチェーン技術(※1)「mijin」とビットコイン(※2)取引所「Zaif」を提供するテックビューロ株式会社とCAMPFIREは事業提携し、CAMPFIREのクラウドファンディングにビットコイン決済や独自の仮想通貨(トークン)による投げ銭機能などを順次実装して参ります。」「テックビューロの仮想通貨決済技術とCAMPFIREのプラットフォームを融合することにより、個人がより気軽に、少額から参加出来るクラウドファンディングの環境を実現いたします。」「CAMPFIREに、テックビューロの仮想通貨決済Zaif Paymentを実装することにより、ユーザーは登録をすることもなくビットコインなどの仮想通貨で少額の支援を行うことができるようになります。」
と説明、TB社(COMSA)は以上のCF側からのリリースによりCAMPFIRE社は、TB社(COMSA)と事業提携を結んでいるとすでに公表していると主張。
Coincheck社の決算手段導入について
テックビューロと提携し、2017年3月27日より仮想通貨取引所「FIREX(ファイヤーエックス)」
TB社(COMSA)側は上記のCF社のプレスリリースコメントを受けCAMPFIRE社は、弊社と「提携」をすること、及び、弊社の「決済手段」を導入することを公表していると主張。しかしCF側はコインチェック株式会社の決済サービスを導入。これが今回のCOMSA プラットフォームを使ったCF側のICOを中止することにTB社(COMSA)側が踏み込む要因となりました。
「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」において、コインチェック株式会社様が提供する決済サービスを導入」(9月12日)
「(CF社)が運営する仮想通貨取引所「FIREX(ファイヤーエックス)」システムのOEM提供元(同システムの外部委託先)としてTB社を選定していることもあり、COMSA上でのICOの実施を前向きに検討していたことは事実でございます。
しかし、仮想通貨交換業登録の本申請を間近に控えた2017年9月15日に、一切の前置き無く「仮想通貨取引所システムのOEM提供を同月30日に終了させる」との通達をTB社から受け、同月14日にも「COMSA上でのICOの実施を前提とした業務提携を解消する」との一方的な通知を受け、当社はCOMSA上でのICOの実施を中止せざるを得ない状況」
TB社(COMSA)側はコインチェック決済サービスを導入したことで以下、信頼関係が崩れたと主張。
「何らの事前の相談や告知もなく、他社との提携を公表する行為については商慣習に反するものであり、社会の一員としての信義に反するもの」「他社の決済サービスを利用する可能性がある点については、一度も告知を受けたことがありません。」
CF社側は単一企業提携は現実でないとしコインチェック決済を導入したと主張。
「仮想通貨関連の領域全般において、TB社と包括的に提携するとの契約を当社は結んでおりません。また、様々な分野への応用可能性を有する仮想通貨領域の全てを単一企業と提携しシステム提供を受けることは、およそ現実的ではない」
9月29日のCF社がCOMSA上にてのICO実施しないとリリース
最後にCF社はCF社がCOMSA上でのICO実施しないという発表がCOMSA側からされなかったため、ICO前に投資家保護をはかり9月28日に中止するという文面を公開。
「当社がCOMSA上でICOを実施しない」との発表がなされるものと想定しておりましたが、COMSAのトークンセールが予定されている2017年10月2日の一営業日前に至ってもなおTB社からの発表は無く、トークンセール開始前に告知することは、TB社ではなく当社が行うものであったとしても、投資家保護を図るためには必須であると考え、2017年9月29日に当社より発表を行なった次第でございます。」
TB社(COMSA)側は文案を双方で準備中だったが、突然CF社より通達が届きこのような騒動になったと主張。
「自ら要望したリリースの文案を弊社が準備中であり、未だその摺り合わせに着手すら出来ていない状態において、突然、弊社に対し、「本日17時にこちらの内容にて弊社サイト内へ掲載をさせて頂きたいと思います。他意は無くお客様への告知が目的となります。」と通告
今後の顧客資産返還について
「仮想通貨取引所システムのOEM提供が突如停止しますと、「FIREX」を利用されている方々の利益が害されることは明らかであり、当社からTB社に対して、「顧客資産の適切な保管と返還が行なえるよう、適切な対応を取るように」との申し入れを行ないました。しかし、本日に至るまで顧客資産の返還の措置が取られていないなど、TB社の対応はおよそ顧客保護に反するものであり、誠に遺憾です。」
「2017年9月30日、CAMPFIRE社の担当者に対し、
- これまで意思の合致に関して相違があったため、CAMPFIRE社の基準のとおり、「正式な締結」を踏まえて行動(返還)をしたいと考えていること
- 弊社は資産を返還する意思を有しているため、書面を用意するので、締結後に返還をする意向があること
「(TB社COMSA側)が顧客保護に反する行動をとっているかのように説明するCAMPFIRE社の10/2リリースは、明らかに事実に反する不当な説明といえます。」
CF社は返還の措置が取られていないとする一方でTB社(COMSA)側は顧客保護に反する行動はとっている。連絡をCF社に送るが、内容が無視され一方的な答えしかCF社からもらえていないと主張。
双方の主張を未だ両者とも譲らない状況で、騒動に関しての収拾が今後両者で行われるでしょう。お互い円満な解決を望みたいですね。実際に今回の騒動の原因となったCOMSAのICOは現在も継続して開催されており、10月3日現在50億円ほどの資金調達がすでに行われています。トークンセールは11月6日まで行われます。
COMSA ICOトークンセール開始
ついに取引所Zaifを運営しているテックビューロー社が発表したICOソリューションCOMSAのICOが10月2日の14時から始まりました。
順調にICOトークンセールが始まり、現在資金調達日本最高額を更新中です!
9月5日プレセールが行われ本日よりトークンセールが開始しました。下記の期間中にセールが行われます。
トークンセールの内容
※期間: 2017年10月2日 14:00(JST) 〜 11月6日 14:00(JST)
- COMSAトークンセールの特典
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- +14%ボーナス 10/2 14:00 – 10/4 14:00(JST)
- +10%ボーナス 10/4 14:00 – 10/11 14:00(JST)
- +5%ボーナス 10/11 14:00 – 10/25 14:00(JST)
↓↓コムサについて詳しく知りたい方はこちらの記事から↓↓
Zaif取引所、3日間取引ができない状態が続く
9月29日から発生して3日に渡るシステムダウンについてZaifが公式に発表しました。
現在は問題なく稼働しておりますが、3日という通常のメンテナンスより長い期間取引ができないことで、混乱も生じていました。
現在は通常通り、運営されており、問題なく取引が行えます。
また再発防止のための今後の対策に関しては以下が記載されています。
- 各種サーバー増減作業の自動化の精度向上
- 障害復旧を最短にするためのバックアップ等の事前準備の拡張
- インフラをメインとした開発リソースの更なる増員
また9月30日以降に取引所を利用するための利用規約と重要事項説明の同意確認が必要となっています。
また、10月2日にZaifにてイーサリアムの取引も可能となりました。
Zaifは取扱通貨が他の取引所に比べて多く、今後も多くの通貨が加わる可能性もあります。
多くの日本人が利用している取引所として、今後の運営体制や騒動の見解について、詳しい説明を期待し、よりよいZaifとして愛される取引所としてさらなる進化を期待します。
詳しい原因はZaif公式下記よりご覧ください。
Zaif取引所ではイーサリアムの取扱も開始しました。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します